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4月から新学期がスタートし、高校バスケ界では各チームにルーキーたちが加入。昨年の1、2年生も学年が1つ上がり、ここから本格的なチームづくりを図っていく。今回、バスケットボールキングでは2019年に注目すべき選手を独自にピックアップした。
関屋心、杉山裕介(ともに現・白鷗大学1年)の両エースが抜け、新たにスタートした飛龍高校(静岡県)は「第32回東海高等学校新人大会」で3位。だが、「みんなが周りを頼っている。困ったら関屋、杉山に渡しておけばいいやという感覚がまだぬぐえない」と原田裕作コーチは言う。というのも、新チームは主力に下級生が多く、経験もまだまだ浅い。そのため課題が多いのが現実なのだ。
その中でエースとしての働きを望まれているのが2年生の保坂晃毅。3年生のリュウ ヤハオとともに昨年からスターターを担い、場数を踏んできた点取り屋で、ドライブを中心にアグレッシブな動きを見せる。
「昨年までは、先輩たちがいたので自分はがむしゃらにやっていればいいという感じだったのですが、今年は自分が考えてプレーしないといけないと思っています」と保坂。特に「スピード、ブレイクをどんどん出してチームに流れを作れれば」と意気込んでおり、福岡第一高校(福岡県)の河村勇輝に対しては「すごく速くて、パスも出しながら自分でも攻めていて、参考にしています」と言う。
今年も県内での争いが激しい静岡。「ディフェンスで留学生に対しての寄りが甘かったし、まだ走っていない。流れが悪い時に全員の足が止まってしまったので、インターハイ予選までには修正したいです」と、保坂はしっかりと次なる決戦を見据えていた。
写真・文=田島早苗