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第74回国民体育大会・少年女子の部で3位となった宮崎。決勝進出を懸けた大阪との準決勝では前半こそ同点としたが、後半に引き離されて敗退した。
チームのポイントゲッターである八十川ゆずゆは、この試合を「前半は粘れていたけれど、後半の流れが悪くなった時にみんなで暗くなってしまい、そこから悪い流れが続いてしまったと思います」と振り返った。
八十川は、1年生ではあるものの所属する小林高校では、夏のインターハイでエントリー入りを果たした選手。参加資格が16歳以下の選手(高校2年生の早生まれ、高校1年生、中学3年生が該当)に変わった今大会では、チームで唯一の2年生・松原志帆が直前に怪我で戦列を離れたこともあり、「次は自分が引っ張らないと」という思いで臨んだ。
その大会では2回戦からの出場で、2回戦は青森を相手に26得点。準々決勝の愛媛戦では接戦となる中で15得点、そして準決勝では26得点とエースとしての働きを見せた。
中学時代に高校の九州大会を見て「楽しそうに試合をしていた」という理由から小林高校の門を叩いた八十川。入学からここまでで、「一番は体の強さ、筋肉が付いたし、前よりフィジカルも強くなりました」と自身の成長を語る。
小林高校ではチームの主軸であるフェスターガード・ヤヤ(3年生)と練習でのペアを組んでおり「1対1もやらせてもらってすごく勉強になっています。それにジャンプシュートはヤヤさんとのワークアウトでもやっていたので、それが試合に出せたと思います」と笑顔を見せる。
まだ1年生。「流れを変えられる選手、ここ1本を取れる選手になりたいです」と目指す理想像に向け、八十川はこれからも研鑽を磨いていく。
文=田島早苗