2020.12.09

【ウインターカップ2020注目選手】安田茉耶(大阪薫英女学院)「昨年までのキャリアとリーダーシップを発揮しチームをけん引」

大阪薫英女学院のキャプテン・安田茉耶がチームをまとめる[写真]=吉田孝光
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 東京にて12月23日から29日の期間で開催される「SoftBank ウインターカップ2020 令和2年度 第73回全国高等学校バスケットボール選手権大会」。今年度はインターハイ、国体も中止となったため、ウインターカップが最初で最後の全国大会となるが、ここで注目を集める選手を紹介する。

ウインターカップ女子注目選手(3)安田茉耶(3年/大阪薫英女学院高校/大阪府)

「パフォーマンスを最大限に出すことができず、個人的には納得のいかない形で終わってしまいました。私は1対1が持ち味なので、(ディフェンスが)カバーに来たり、先読みしたりした時に、いろんなパターンで点を取れるように。まだパターンが少ないと思うし、ディフェンス面も弱い。ウインターカップに向けて自分自身の課題を再確認できたので、改善して臨みたいです」

 11月のウインターカップ大阪府予選を優勝で終えた大阪薫英女学院。だが大会を振り返ったエースの安田茉耶は多くの課題を口にした。

 今年の大阪薫英女学院は、ここ数年の中でも小さいチーム。そのため、機動力を生かしたプレーを最大の武器とし、オフェンスのみならずディフェンスでも『攻める』スタイルが特長だ。その先頭に立つのが安田だが、ウインターカップ府予選ではそれを体現しきれなかったことを本人は悔やんだ。

 とはいえ、「(決勝は)キャプテンとして『ちゃんとしないと』という思いが変に出てしまいましたね。普段はもっとガンガンと攻めることのできる選手です」(安藤香織コーチ)と、指揮官からの信頼は厚い。

 ドライブや外角シュートを主体に得点を挙げ、しっかりとしたゲームコントロールでチームをまとめる。昨年から主軸を担い、今年はキャプテンという重い任務も背負ってきた。

「自分自身、点をたくさん取って、それ以外にもアシストなど、攻撃の起点になれれば。流れが悪い時にはまず自分からディフェンスを改善し、コート内でも声を掛けて盛り上げていきたいです。プレーでもプレー以外でもキャプテンらしく引っ張っていきたいと思います」とウインターカップに向けた思いを語った安田。

大阪府予選では圧倒的な強さを発揮した大阪薫英女学院[写真]=吉田孝光

 ここ2年、メインコートへと着実に勝ち進んでいる大阪薫英女学院。今年ももちろん優勝がチームの最大の目標だ。

「チーム5人のディフェンスなど、『5人』でバスケットをしていきたいです」とチームプレーを重視するリーダーが悲願の優勝に向けてチームを高みへ押し上げる。

文=田島早苗

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