Bリーグ公認応援番組
『B MY HERO!』
「令和3年度全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技大会(インターハイ)」を制した桜花学園高校(愛知県)。
6月の東海大会決勝での敗戦を糧に3年生たちは何度も話し合いを繰り返しながら、自身のプレーにも磨きをかけてきた。
キャプテンを務めた朝比奈あずさは、チームの絶対的エース。インサイドでは抜群の強さを誇り、5試合の一試合平均得点は18.2点マークした。準決勝では留学生センターとのマッチアップではあったが、18得点を奪っている。また、リーダーとして常に声を出し、チームを最後までけん引した。
ガードの伊波美空は、得点力のある選手。井上眞一コーチは大会前から伊波の得点が今夏のインターハイではカギを握ると言っており、その期待に応え、隙あらば果敢にドライブを狙った。決勝では16得点6リバウンド6アシスト。大接戦となった準決勝では10得点6リバウンド3アシストの数字を残した。
高いシュート確率を誇り、決勝では25得点と殊勲の活躍だったのは平下。3ポイントシュートなどのアウトサイドシュートに加え、ドライブやステップを駆使してのシュートなど豊富なテクニックも披露した。下級生の頃から試合経験を重ねており、今大会では主に得点面でチームに勢いをもたらした。
そんな3年生3人が決勝後に、優勝で終えた大会やこれまでのことを語ってくれた。
「優勝はうれしいですし、チームのみんなに感謝の気持ちというか、支えてくれてありがとうという思いです。
(東海大会で)負けてから、3年生で岐阜女子戦のビデオを何回も見たり、できていないことを一から確認したり、気持ちの面でも練習から変えていこうとたくさん話をしてきました。
キャプテンとしてチームをまとめるには、私が先頭に立って声を出して、プレーでも引っ張って行かないといけないと思っていました。ただ、まだ足りないところがあったので、もっと強化していきたいです。
(インターハイ直前まで行われていた)オリンピックでは、髙田真希さん(デンソーアイリス)が世界の大きい相手に対して一生懸命守っていたのが印象的でした。私も今年は自分より大きい相手と戦うことが多いので、ディフェンスは絶対やり切ろう、髙田さんみたいにやっていこうと思いました。
センタープレーでミスすることが決勝も多かったので、そこでしっかりシュートを決め切れるようにしていきたいです」
「(決勝は)大事なときに1本取りたかったので、私が絶対決めるという気持ちでやっていました。点数を取れて良かったです。
(井上眞一コーチから)ずっと点を取るように、私が攻めればこのチームは勝てると言われていたので、そこを意識して攻め続けました。自分の点が入らないときは、周りを生かして、私が点を取れるときはどんどん行って、チームのプラスになればいいなと思っていました。
(ウインターカップに向けては)ディフェンスからブレイクをもっと出せるように徹底してディフェンスをやること。それと自分たちの流れではないときに、もっと動いたバスケットをして、自分たちの流れに早く持っていけるように頑張りたいです。
自分自身も、もっと点を取ってチームを勢いづけられるように。チームの雰囲気悪いときにもっとリードできるよう声かけを意識していきたいです。
(3年生は)やるときはやって、それ以外でもお互いに助け合えるいい仲間です!」
「(優勝の瞬間は)ホッとしたのが一番大きいですね。勝ち切れたことがうれしいです。私は3番ポジションで点を取ることが仕事なので、積極的にゴールに向かい、シュートを決め切ることができて良かったです。
(決勝は)高さで相手に勝っているので、朝比奈のところを使って攻めていこうと話していたのですが、朝比奈だけに頼ってしまうと負担も大きいし、一人に頼っていたら自分たちのいい流れに持っていけないので、走るところでも勝てたらと思っていました。しっかりブレイクを出せたので良かったです。
今大会は東海大会のリベンジを果たすために、チャレンジャーとして臨みました。私は点を取ることが仕事。その仕事を果たさないといけないと思っていました。私たちは向かっていくだけだったので、受けてしまうのではなく、自分たちから向かって行けたことが優勝につながったと思います。
インターハイではあまりリバウンドに絡めず、センター2人に任せてしまったので、次からはしっかりリバウンドにも絡んでいきたいです」