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『B MY HERO!』
スルスルっとドリブルでリング下へと切り込んでシュートを決めたかと思えば、鮮やかに3ポイントシュートを沈める。飄々とした様子で点を奪っていく赤間賢人(3年)は、189センチのオールラウンダーだ。
赤間は昨年のウインターカップでその力をいかんなく発揮。藤枝明誠高校(静岡)のベスト4入りの立役者となった。
最上級生となった今年は、6月の東海大会を制して夏に向けて弾みを付けたが、インターハイでは優勝に届かず、ベスト8に終わった。そのため、「インターハイでは悔しい思いをしたので、ウインターカップでは絶対日本一を取れるように頑張ります」と、赤間も高校最後の大会に懸ける思いは強い。
その赤間は、「周りを生かすプレーをするようにと先生からも言われてますし、もっと増やしていかないといけないと思っています」と、ウインターカップに向けた課題を語る。その中でバスの意識は、以前より高まったとのことで、キッカケの一つとなったのが初参戦した『U18日清食品トップリーグ2023』。リーグ戦を通してポイントガードに挑戦したことだ。
「ガードをやらせてもらう機会が多く、今までは自分が点を取ることだけを考えてやっていましたが、周り生かすプレーもガードをやっていく中で見えてくるようになったので、そこは成長できたかなと思います」と、赤間は振り返る。
昨年大会で旋風を巻き起こした藤枝明誠。今年はその成績を超えることができるか⁉︎ 12月23日、藤枝明誠を引っ張るエース・赤間の高校ラストステージの幕が開く。
文=田島早苗