2024.01.09

「あっと驚くプレーをみせてくれるようになった」京都精華の“新スピードスター”高山留里那

大会ベスト5にも選出された京都精華学園中の高山留里那[写真]=伊藤大允
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 1月8日、武蔵野の森総合スポーツプラザで行われていたジュニアウインターカップの決勝が行われ、京都精華学園中学校(京都府)が82-61で相模女子大学中学部(神奈川県/JBA推薦)を下し、全中も含めた全国大会2冠を達成した。

 高校2冠を達成した京都精華学園高校同様、京都精華学園中も留学生の圧倒的な高さを武器に勝ち上がってきたが、身長165センチの背番号7・高山留里那(3年生)も目を引く存在の1人だった。ベンチスタートだった3回戦で16得点を上げると、準決勝も途中出場で17得点をマーク。

 先発起用された決勝は、2ポイントシュート14本中3本の成功とタッチに苦しみ「気持ちが折れかけた」というが、「皆が『笑顔で!』って声をかけてくれたので、最後まで頑張ることができました」と、13得点3リバウンド1スティールで勝利に貢献し、大会ベスト5にも選出された。

 キャプテンの吉田ひかり(3年)と同タイムの50メートル走7.0秒の運動能力を誇り、“点取り屋”として流れを呼び込むプレーを期待されていたという高山。試合中は指揮官から「行け!」の声が飛べば、一気にギアを上げて速攻を披露するなど、鋭いドライブでコートを切り裂く姿が随所に光った。

 山本綱義コーチは表彰式後、「良い活躍をしてくれた」という高山の成長について、「特にオフェンスですね。三線がいてもかわしてシュートを打てる自信がここしばらくでついてきたと思います。皆があっと驚く、チームが乗るプレーをしてくれるようになったのでうれしいです」と目尻を下げた。

 高山は兄と弟2人もバスケットボールをプレーしているというバスケ一家の長女。京都精華ではキャプテンや副キャプテンを務めているわけではないが、「けっこう元気でうるさい方なので…(笑)そういうので盛り上げたりしています」という明るいキャラクターの持ち主でもある。

 現在目標にしている選手は、京都精華学園高校2年の橋本芽依。「ドライブもいけるし、3ポイントがすごく入るので、そういう所を見習いたいと思いますし、ディフェンスも厳しくプレッシャーをかけにいったり…もう全部が完璧やと思います」と、照れくさそうに2学年上の先輩の名前を上げた。

 中学年代の集大成となった今大会では、自慢のスピードを生かしてゴールに迫ったが、「高校生になると周りの身長も高くなって、あんまりドライブにいけなくなると思うので、もっと3ポイントを強化して、ドライブだけじゃなく幅広いプレーができるようになりたい」と高山。次のステージでは、さらに武器を増やして高みを目指す。

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