2019.09.05

田中大貴がアメリカ戦に向けて決意「自分の持っているものをすべてぶつけたい」

アメリカ戦を翌日に控えて決意を語った田中大貴(アルバルク東京)
バスケットボールキング編集部

 アメリカ戦を翌日に控えた9月4日、男子日本代表は試合時間と合わせた現地時間20時30分(日本時間21時30分)から試合会場である上海東方体育中心で練習を行い、最後の5分間を報道陣に公開した。

 その後、田中大貴アルバルク東京)が取材に対応。今大会のトルコとチェコ戦を振り返り、「(フリオ)ラマスヘッドコーチからは指摘されているのがコンタクトの部分。『もっと自分たちからコンタクトしていかないと、相手に自由にプレーされて、簡単に点を取られてしまう。それが世界との差だ』だと言われています。なので明日はそこを意識してプレーしたいと思っています」と、アメリカ戦に向けての意気込みを語った。

 2戦を終えて「オフェンスの部分は自分たちのチーム(A東京)でやっていることが発揮できていることは多いと思います」と語った田中だが、「数字に表れないピック&ロールに対する守り方などレベルの違いを感じることもあります」とコメント。さらに「Bリーグでは僕らがコンタクトで優って優位にプレー進められることも多いのですが、国際大会では逆にコンタクトでスタミナを奪われることも多いです。ラマスHCが言っているように、もっと上位を目指すために必要なことはコンタクトの部分だと再認識しました」と手ごたえと課題を話してくれた。

 チェコ戦が行われた9月3日は田中の28回目の誕生日。日本から駆け付けたA東京のファンが中心となり、試合開始前にお手製のフラッグを掲げ、田中の誕生日を祝った。それについて問うと、「ウォーミングアップの時にファンの方々が『ハッピーバースデー』と声をかけていただいたのは聞こえていました。日本ならまだしも海外の会場でこうしていただけるのは素直にうれしかったです。誕生日は日本でゆっくりしていたかったのですが(笑)、アスリートとして誕生日にプレーできるのはうれしいことです。声をかけていただき、本当に幸せだと思いました。その分、勝ちゲームをお見せできたらよかったのですが、これから28歳の年が続きますし、いい年になるように頑張ります」と感謝の言葉を述べた。

 田中は、トルコ戦はベンチスタートながら24分の出場で11得点、チェコ戦は先発に名前を連ねて23分の出場で7得点をあげている。「昨日の試合(チェコ戦)の終盤、出場チャンスをもらえなかったことは残念でしたけど、もっともっと存在感を示せると思っています。いい意味で開き直って、明日の相手は世界ナンバー1のチームですから、個人として持っているものが通用するのか、ただ単に試合をこなして終わるのではなく、どんどんチャレンジする試合にしたいです」と決意を口にした。

文=入江美紀雄

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