2020.03.19
8月31日に中国で幕を開ける「FIBAバスケットボールワールドカップ2019」。4連敗という崖っぷちから8連勝でアジア予選を突破し、2006年以来の世界舞台に挑む男子日本代表メンバー12名を紹介する。
1992年7月15日生まれ(27歳)
183センチ・80キロ
明成高校→明治大学→ハリファックス・レインメイン→メラルコ・ボルツ→宇都宮ブレックス→秋田ノーザンハピネッツ →アルバルク東京(2017~)
リーグ初の連覇を達成したアルバルク東京の先発PG。昨シーズンから「日の丸をつけてプレーしたい」と意欲を示していたが、そこには厳しいリーグを戦い抜いた自信の裏付けがあったと容易に予想できる。勝負を決める最後の場面でボールを託される勝負強いシュート力が魅力だが、代表ではもう1つの持ち味であるプレッシャーの強いディフェンスで貢献したい。
1990年8月11日生まれ(29歳)
193センチ・88キロ
洛南高校→青山学院大学→シーホース三河→宇都宮ブレックス→ブリスベン・バレッツ→宇都宮ブレックス(2018~)
独特のステップで相手を切り裂くオフェンスマシーンは、日本トップクラスの個人技を駆使して1on1から得点を奪ってみせる。3ポイントやドライブ、難しい距離からのジャンプショットだけでなく、勝負どころではタフショットを決めきるメンタルも持ち合わせており、堅守が持ち味の宇都宮ブレックス加入後はディフェンス力も向上。今大会は八村、渡邊、ファジーカスという“ビック3”が君臨するが、長らくエースとして日本を引っ張ってきた比江島を忘れてはならない。
1988年7月20日生まれ(31歳)
180センチ・78キロ
北陸高校→日本大学→川崎ブレイブサンダース(2011~)
“日本一丸”の発案者であり、言動で日本代表を引っ張るキャプテン。司令塔としてチームをまとめ上げ、泥臭いプレーもいとわない。ディフェンスにも定評があり、オフェンス面ではパスやシュートだけでなく、時には積極果敢なドライブで得点を狙う。また、アジア予選では体勢を崩しながら左手1本でロング3ポイントシュートを射抜き、『ESPN』のスポーツ番組におけるスーパープレーの第1位に選出された。
1998年2月8日生まれ(21歳)
205センチ・102キロ
明成高校→ゴンザガ大学→ワシントン・ウィザーズ(2019~)
明成高校(宮城県)でウインターカップ3連覇を成し遂げると、卒業後はアメリカのNCAAディビジョン1に所属するゴンザガ大学に進学。そして今年、NBAのドラフトにアーリーエントリーすると1巡目9位でワシントン・ウィザーズから指名を受けた。日の丸をつけて世界大会に出場するのは「FIBA U19バスケットボールワールドカップ2017」以来。パワー、テクニックなどあらゆる面で規格外の動きを見せる八村。日本の明暗を握る絶対的エースだ。
1985年1月29日生まれ(34歳)
209センチ・100キロ
洛南高校→慶應義塾大学→シーホース三河→アルバルク東京→広島ドラゴンフライズ→宇都宮ブレックス(2016~)
「バスケットボール日本代表国際試合 International Basketball Games 2019」では、最終戦となるチュニジア戦で11得点8リバウンドを記録。リバウンドやディフェンスなど献身的な働きが光った。209センチの高さがあるものの、アウトサイドシュートも小気味よく決めるパワーフォワード。大学時代から日本代表に名を連ね、ここまで日本をけん引してきた。2006年大会に続いてのワールドカップ出場。その積み重ねてきたキャリアは、ワールドカップ本番でも必ずや生きてくるはずだ。
1994年10月13日生まれ(24歳)
208センチ・93キロ
尽誠学園高校→セント・トーマス・モアスクール→ジョージ・ワシントン大学→メンフィス・グリズリーズ(2018~)
尽誠学園高校(香川県)卒業後に渡米。ジョージ・ワシントン大学(NCAAディビジョン1)を経て、NBAの2018-19シーズンにメンフィス・グリズリーズと2way契約を結んだ。そのシーズンではNBAには15試合に出場。日本人2人目のNBAプレーヤーとして奮闘した。3ポイントシュートやドライブ、そして豪快なダンクなど、多彩な攻撃を見せるオールラウンダー。さらに特筆すべきはディフェンス力で、日本にとって攻防において欠かすことのできない存在だ。
1994年6月13日生まれ(25歳)
192センチ・89キロ
四日市工業高校→青山学院大学→名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(2016~)
Bリーグ2018-19シーズンに40.8パーセントを記録した3ポイントシュートに目が行きがちだが、切れ味鋭いドライブでペイントエリアに入っていける得点力も特長の一つ。若手中心のジョーンズカップで活躍してワールドカップ候補メンバーに滑りこみ、強化試合などを経て中国行きの切符を勝ち取った。限られたプレータイムで仕事を遂行し、チームに流れをもたらすことが最大の役割だ。
1985年1月29日生まれ(34歳)
209センチ・98キロ
洛南高校→東海大学→サンロッカーズ渋谷→アルバルク東京(2016~)
13年前、日本で開催された世界選手権に出場していた竹内譲だが、それ以降、世界の舞台でプレーすることはかなわなかった。そんな竹内譲のモチベーションをアップさせたのがアルバルク東京のルカ・パヴィチェヴィッチHCとの出合い。ルカHCの「まだまだ成長できる」と言葉を信じ、ハードなトレーニングを積んだことでパフォーマンスがアップする。W杯予選で苦しむ日本を支えたのも譲次のシュートやブロックショットであったことは言うまでもない。ベテランとなった今、世界の舞台に帰っていく。
1995年11月7日生まれ(23歳)
198センチ・90キロ
富山第一高校→筑波大学→アルバルク東京(2017~)
198センチながら、抜群の身体能力を活かしたランニングプレーでコートを駆け回る“いま最も勢いに乗る男”。2連覇を果たした昨季のBリーグファイナルでMVPに輝き、NBAサマーリーグでも持ち味を発揮。12日からの強化試合でも5試合中4試合で2ケタ得点を記録するなど、過密日程の中でも好調を維持し続けている。真骨頂のスティールからの豪快ダンクは、もはや世界レベルに達しており、ワールドカップでもそのプレーで世界を驚かせてくれるはずだ。
1985年6月17日生まれ(34歳)
211センチ・111キロ
ネバダ大学リノ校→ダラス・マーベリックスほか→川崎ブレイブサンダース(2012~)
NBAでのプレー経験があり、2018年4月に日本国籍を取得したBリーグ“最強帰化選手”。同年6月に初めて日の丸を背負ってコートに立ち、強豪オーストラリアを破るなどアジア予選8連勝に大貢献した。国内ではトップリーグで4度得点王に輝き、2016-17シーズンはMVPとのダブル受賞。211センチ111キロの体格でゴール下を支配し、時にはアウトサイドシュートでリングを揺らす。八村、渡邊と形成する“ビッグ3”は必見だ。
1991年9月3日生まれ(27歳)
194センチ・93キロ
長崎西高校→東海大学→アルバルク東京(2014~)
オフェンスでは正確無比なアウトサイドシュートを得意とし、ディフェンスではマンツーマンで相手を守りきれるシューティングガード。状況判断とアシスト能力にも優れ、今大会はポイントガードでのプレーも任される。ワールドカップ前の強化試合後は「試合が経つにつれて冷静にできています」と手応えを口にしており、八村や馬場のような派手さはないが、静かに闘志を燃やしている。日本が予選突破できるかどうかは、田中の出来が1つのカギになるだろう。
1998年1月28日生まれ(21歳)
208センチ・107キロ
セントメリーズ高校→ジョージア工科大学→アルバルク東京→滋賀レイクスターズ(2019~)
最後の最後で中国行きの切符を手に入れたと言えるだろう。バスケを始めてまだ5年を満たないシェーファーが世界の舞台で飛躍する。チームの役割とすれば、八村、ファジーカスの控えとなるが、208センチの恵まれた体格を生かし、並み居る世界のセンターへブロックをかましたい。シェーファーのシンデレラストーリーはまだ序曲、来年の東京オリンピック、さらにその先の日本を支える大黒柱として成長が期待される。
※ポジションなどはJBA発表のもの
※チーム名は現チーム名
※年齢は8月30日時点
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