2022.08.09
8月8日、「SoftBank カップ 2022」、「FIBA バスケットボールワールドカップ2023 アジア地区予選 Window4」に向けて強化合宿を行っている男子日本代表のトム・ホーバスヘッドコーチがオンライン会見に応じた。
男子日本代表は13日・14日にゼビオアリーナ仙台で行われるSoftBankカップはイラン代表との2連戦。Window4では25日に敵地で同じくイラン代表、30日に沖縄アリーナでカザフスタン代表と対戦する。
7月に行われたアジアカップのグループステージで敗れたイランとの再戦が迫るが、指揮官は「こないだは負けましたがいい勉強になりました。今は短い期間で新しいチームを作っていますが、アジアカップメンバーの6人と新しい10人を比べると全然違います。アジアカップの選手たちは長い間集まっていたから、プレーの考え方がすごくスムーズです。新しいメンバーも頑張っているんですけど、やっぱり少し時間がかかるかなと思います」と現在のチーム状況を明かした。
今回の代表合宿に参加している16名のうち、直近のアジアカップに出場したメンバーは6名にとどまるなど、これまでもホーバスHCはWindow前の合宿のたびに選手を多く入れ替えてきた。
「毎回のWindowで新しいメンバーが入っているから、そのたびに最初からチームを作っています。大変ですけど、これをしないとワールドカップにベストメンバーを選べないんですよ。もちろんアジアカップよりもいいバスケットをやりたいですし、短い期間にできるかわからないですが頑張ります」
「イランに勝ちたいですが、それよりもいろんな選手を見たい」と話すように、代表のシステムの中で、実際に選手のプレーを見ることを重視しているというホーバスHC。その中でもアジアカップから継続のメンバーには「いい活躍をしていたので、全員レベルアップしてほしい」と期待を寄せる。
また、特に注目しているメンバーについて聞かれると、「全員を見ています」と話す指揮官は次々と選手の名前を挙げつつ、「川真田(紘也/滋賀レイクス)も何回も見てるけど、いい仕事をしていて、毎回上手くなっています。天井が高く、いい選手になりそうかなと思います」と若手ビッグマンを高く評価する場面も。
その中でも、ホーバスジャパンに初招集となった馬場雄大は、チームに最も影響を与える存在だという。
「馬場がいい選手なのは分かっているし、ディフェンスも上手でフィジカルも特別です。この合宿では彼のマインドセットを変えたいと思っています。ドライブができるのも分かっていますが、空いてるんだったらもっと外から打ってほしい。NBAに挑戦したいなら、3ポイントを上手くならないといけないことを彼も分かっているから、この合宿はそこがメインです」
馬場には「シューターとしてのマインドセット」を求めていると話す指揮官は、チームにとっても馬場自身にとっても、3ポイントの成長が必要だと語る。
さらに、「馬場は特別なディフェンダー」と評価するホーバスHCは、「彼がチームに入ると全然違います。ミスマッチにならないし、ディフェンスも身長もフィジカルも彼がいるとチームは変わります」と話し、初招集となった馬場はチームのディフェンスにも大きな影響を与えているようだ。
再び新たなメンバーとともにチーム作りを行う男子日本代表。アジアカップで敗れたイランを相手に、仙台ではどのような戦いを見せてくれるのだろうか。
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