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4月17日、武蔵野の森総合スポーツプラザ(東京都)で第24回Wリーグプレーオフのファイナル第3戦が開催され、ENEOSサンフラワーズがトヨタ自動車アンテロープスと激突。2度のオーバータイムにもつれる大激戦のなか、最後まで走りぬいたENEOSがトヨタ自動車を振り切って優勝を手にした。
第3戦ではチーム最長となる48分6秒のプレータイムを記録し、要所での長距離砲やゴール下の強さを披露したENEOSの長岡萌映子。6得点10リバウンド3アシストを挙げたパワーフォワードは、試合後の記者会見で「古巣ということもあって、2連覇しているトヨタに対して、勝つことができて良かったと思います」と振り返っている。
試合を通して1点を争う激闘が展開され、長岡はチームに対し「我慢しよう」と繰り返し呼びかけていたという。ポイントこそ3ポイントシュート2本の計6得点にとどまったが、「ディフェンスで何かできることを求められていたので。こうやって勝てて、本当に良かったです」と、自身の役割を最後まで徹底したようだ。
最初の延長戦では、試合終了間際に宮崎早織のフローターで同点に追いつき、勝利への執念を見せたENEOS。「最後の時間、全員足がきていたと思うんですけど、相手のセンター陣がファウルトラブルになっていて。そこを中心に攻めていました。そういうところは頭を使ってバスケットをしないとだめだったと思うので、そこはできたかな」と、相手の弱点を的確に攻め立てたという。
昨オフにENEOSへ加入し、この1年間を新天地で戦い抜いた長岡は、チームの大黒柱である渡嘉敷来夢との連携を重視してきたようだ。「タクさん(渡嘉敷の愛称)をもっと自分がうまく使えたら、強いんじゃないかと思ってきたので。タクさんを1番に見るというのはずっと意識してきましたし、みんながタクさんを信じてやれた結果だと思います」。
優勝こそ勝ち取ったものの、長岡としては「もっとできたかな、そこは悔しいです」と、自身のプレーには及第点をつけていない。その一方で、「最初の開幕はひどいバスケットだったと思うんですけど、(シーズン)後半になるにつれてやりたいものが見えてきてというのは良かったかなと思うので。本当に、優勝につなげることができて良かったです」と、今シーズンにチームがたどった軌跡に思いをはせた。
昨シーズンまで過ごしたトヨタ自動車を含めると、個人としては3シーズン連続のリーグ制覇を成し遂げた長岡。来シーズンもファイナルの舞台まで勝ち進み、4年連続のチャンピオンを達成してもらいたい。