2022.08.05

W杯へ強化を進める恩塚亨HC…ラトビア戦は「大事な強化や表現の場として最善尽くしたい」

女子日本代表を指揮する恩塚亨HC[写真]=伊藤大允
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 8月11・12日に行われる「三井不動産カップ 2022(宮城大会)」へ向けての事前合宿を行っている女子日本代表恩塚亨ヘッドコーチが、記者会見に応じた。

 9月下旬に「FIBAワールドカップ2022」を控える女子日本代表は、今大会でラトビア代表と対戦する。恩塚HCは「日本でゲームができる今シーズン最後の機会として、私たちが目指すバスケットスタイルや表現する思いを仙台でしっかり発揮できるように準備しています」と語り、「ワールドカップに向けた大事な強化や表現の機会として最善を尽くしたいと思っています」と意気込んだ。

 6月に行われた「三井不動産カップ千葉大会」ではトルコ代表と対戦し、2連勝を飾った日本。トルコ戦では「原則を落とし込み、そこをベースにそれぞれの強みを発揮したり、相手が対応しにくいようなプレーを選択することに注力してきました」といい、さらに7月の合宿で「プレー中の即興力を高め、その場に応じてコーチからの指示でも、選手自身でも判断してアジャストできる」ような取り組みを行ったという。

 その結果、「男子大学生との練習試合でも適応力やアジリティも高まってきている」と手応えをつかんだようで、「今はさらにその上を行き、戦術的に負荷をかけて、カオスな状態をあえて起こるようにしています。その中でもチャンスを見つけ、チャンスを作って、攻防の速さを鍛えている」と次なる段階へ進んでいることを明かした。

 今大会では現在WNBAで活躍する町田瑠唯のほか、東京オリンピックで活躍を見せた林咲希(ENEOSサンフラワーズ)は選外となった。恩塚HCは林について「故障で難しい」と話し、東藤なな子(トヨタ紡織サンシャインラビッツ)や平下愛佳(トヨタ自動車アンテロープス)、吉田舞衣(シャンソン化粧品シャンソンVマジック)の名前を挙げて期待を寄せた。

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