2022.08.12

ディフェンス面で存在感を放った平下愛佳「とにかく自分のプレーを出し切ろうと…」

ラトビアとの初戦ではディフェンス面で大きなインパクトを残した平下 [写真]=伊藤 大允
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 8月11日、ゼビオアリーナ仙台で「三井不動産カップ2022(宮城大会) 女子国際強化試合」が開催。女子日本代表(世界ランキング8位)が女子ラトビア代表(世界ランキング24位)と対戦した。

 日本は第1クォーターからリードを奪うと、相手にターンオーバーを計33個誘発させるディフェンス力を発揮。第4クォーターにはラトビアを突き放し、83−54と29点差で快勝した。

 ラトビアを50点台に抑え込んだ日本のディフェンスで一際存在感を放ったのは平下愛佳(トヨタ自動車アンテロープス)だ。16分42秒のプレータイムを得ると、4得点6リバウンド4アシストに加え、ゲームハイの6スティールをマークした。

 自身の武器である3ポイントは、放った4本をいずれも決めきることはできなかった平下だが、「試合中にシュートが入らないのはしょうがないかなと思うので、外しても落ち込むのではなく、次のプレーにつなげられるようにマイナスなことは考えずにやっていました」と力強く語り、その心構えもあってか、アグレッシブなディフェンスからチームに勢いをもたらした。

「だいぶ代表チームにも慣れてきて、自分らしいプレーができているかなと思います」と話す平下は、「前からプレスでプレッシャーをかけようという作戦だったので、ボールマンへダブルチームに行ったあとのスティールを狙っていました。自分の思ったところにボールが飛んできてくれたので良かったです」と試合を振り返った。

 また、平下は「チーム全体で3線のヘルプを意識してやっている」と語り、「ポジションにいたらボールが飛んできたという場面も何本かありましたし、日本はセンターがミスマッチになるので、そこを助けに行けるように意識していました」とコメント。無理にカットを狙うのではなく、しっかりとしたチームディフェンスの中でスティールを量産していった。

「恩(塚亨ヘッドコーチ)さんからはスティールがいいから、ディフェンスでプレッシャーをかけてどんどん狙っていってほしいと常に言われています」

 そう話す平下は恩塚HCについて「納得できる話し方で自分の目線に立って話してくれます。悩みを言っても、すごく親身になってくれるのでありがたいです」と語り、信頼関係を築けているようだ。

 ラトビアとの初戦では大きなインパクトを残した平下だが、「自分はシューターとして使ってもらっているので、3ポイントを決められなかったのは課題」と反省点についても言及した。

「シュートタッチはあまり悪くなかったのですが、打つタイミングで『決めなきゃいけない』という気持ちがあって、少し早打ちしてしまいました。明日はしっかり自分のタイミングでシュートを打てるように修正していきたいです」

 9月に迫るワールドカップに向けて、選手選考も熾烈を極めるが、「プレッシャーは感じていなくて、せっかくここまで来たから、とにかく自分のプレーを出し切ろうという思いでやっています」と力強く意気込んだ。

 ラトビアとの注目の第2戦は、本日12日の19時から開始予定だ。

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