必見の女子日本代表3選手[写真]=Getty Images
6月18日、19日に行われる「三井不動産カップ2022(千葉大会)バスケットボール女子日本代表国際強化試合」。9月末からオーストラリア・シドニーで開催されるのFIBA女子バスケットボールワールドカップ2022に向けて、重要な強化の場となるこの大会で、女子日本代表はトルコ代表との2連戦を行う。
13日に発表された大会エントリーメンバーには、銀メダルを獲得した東京オリンピックメンバーから現役大学生まで、広い世代の才能が招集された。本記事では、招集された15名の選手のなかで、特に注目すべき3人の選手をピックアップして紹介する。
文=田島早苗
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自身も得点源として活躍した昨夏の東京オリンピックではキャプテンを務め、チームを銀メダル獲得へとけん引。その後のWリーグ(2021-22シーズン)でも体の強さを生かしたインサイドプレーやリバウンドなどで得点を挙げ、2年連続8回目の得点王に輝いた。パワーフォワードではあるが、軽快に決める3ポイントシュートも持ち味のオールラウンダー。
恩塚亨ヘッドコーチ体制となった
女子日本代表では、2月に行われた「FIBA女子バスケットボールワールドカップ2022 予選」から参戦。早い段階で指揮官が求めるスタイルを理解していたようで、「次元が違うという感じです。目的から常に逆算してプレーできていることが素晴らしい」と恩塚ヘッドコーチは言う。三井不動産カップ(千葉大会)に出場予定のメンバーには大学生も名を連ね、若手選手も多い。だが、だからこそ髙田の存在は必要不可欠。キャリア豊富なベテランがどの様なプレーを見せ、またどのようにチームをまとめるのか、注目だ。
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6月8日にイタリアのトップリーグであるセリエA1に属するUmana Reyer Veneziaへの入団が発表となった
安間志織。先シーズンはドイツ・ブンデスリーガ(DBBL)のEisvögel USC Freiburgでプレーし、チーム初優勝に大きく貢献するとともに、プレーオフMVPも獲得した。またその前の2020-21シーズンではトヨタ自動車アンテロープスの司令塔としてWリーグ初優勝の原動力に。こちらも文句なしでプレーオフMVPに輝いている。東京オリンピックへは最終選考でメンバー入りを果たすことができなかったものの、今後、日の丸をつけての活躍がされるポイントガード。もともと、全国制覇を経験した中学時代から高校、大学と各カテゴリーでトップを走ってきた選手で、1対1の能力は抜群。果敢にリングに向かい、シュート力にも定評がある。1シーズンを海外リーグで戦った経験や身につけたタフさも日本代表につながるものとなるだろう。凱旋試合となる三井不動産カップ(千葉大会)では、成長した姿を日本のファンの前で見せたいところだ。
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トヨタ自動車アンテロープスに所属し、Wリーグでは2年目の選手。昨シーズン(2021-22シーズン)のレギュラーシーズンでの一試合平均の出場時間は9.76分と決して長くはないが、与えられた時間で役割を果たす仕事人だ。プレーオフのファイナルでも大事な場面でシュートを沈めてチームを盛り立てたが、こういうった勝負強さが選考理由だと
恩塚亨ヘッドコーチは言う。さらには、「ディフェンスと走ることに対してすごくエネルギッシュに、そして勤勉に取り組むので、期待感が高いです」とも語った。まだ20歳だが落ち着いたプレーが特長の平下。桜花学園校(愛知県)時代にも、スターターを担っていた1年生のときから勝負勘に優れ、安定したプレーを披露していた。3年生のときにはインターハイ、ウインターカップともに優勝。アンダーカテゴリーでの日本代表も経験しており、実績は十分。「FIBA女子バスケットボールワールドカップ2022」のメンバー入りを果たすためにも、三井不動産カップは平下にとってアピールの場となるだろう。