2022.09.30
「日本でプレーするのが久しぶりで、この試合をすごく楽しみにしていました」
6月18日、千葉ポートアリーナにて「三井不動産カップ2022(千葉大会)バスケットボール女子日本代表国際強化試合」の初戦が行われ、女子日本代表は女子トルコ代表に77−49で勝利。試合後、コート上のヒーローインタビューで安間志織(UMANA REYER VENEZIA/イタリア・セリアA)は、ハキハキとした口調でこう発した。
安間は、拓殖大学卒業後、トヨタ自動車アンテロープスの一員として5シーズン(2016−21シーズン)をWリーグでプレー。2020−21シーズンにはチームの初優勝の立役者となり、プレーオフMVPを獲得した。その後、舞台をドイツに移し、先シーズンはドイツのトップリーグであるブンデスリーガで奮闘。すると、ここでもチームを初優勝に導き、Wリーグに続いてのプレーオフMVPに輝いた。なお、新シーズンはイタリアのセリアAに属するUMANA REYER VENEZIAへの移籍が発表となっている。
日本のファンの前でのプレーは約1年ぶりとなった安間。試合ではスターターとして出場し、14分弱のプレータイムで6得点2リバウンド1アシスト2スティールという数字を残した。
得点力に定評があり、もちろん、この試合でも積極的な攻めが光った。加えてディフェンスでも、試合開始直後から相手のボールマンに激しく当たるなど、タフな動きでチームを盛り立てた。
「今日はスタートで出させてもらったのですが、スタートということに限らず、私の目標はチームに貢献することなので、“ディフェンスから”という思いがありました」と安間。日本はチームとしても、ディフェンスで相手にプレッシャーをかけることに重視していることから、「ゲームのスタートからそれができたことはよかったです」とコメントした。
ドイツからの帰国のスケジュールなどで、日本代表合宿には途中参加。そのため、5月21日〜6月3日の期間で行ったオーストラリア遠征には、3回ほどの練習で臨んだこともあり、「なかなかチームと合わせることができませんでした」と振り返る。それでも、練習を重ねていったことで、「恩塚(亨)ヘッドコーチのやりたい、『カウンターの1対1』を理解して、スペーシングの取り方などは少しずつ慣れてきました」と言う。さらには、「ディフェンスからの速いバスケット、どんどんプッシュしていくバスケットは、自分を出せるスタイルなので、楽しみながら(プレー)させてもらっています」と声を弾ませた。
「東京オリンピックでは、最終選考で(メンバーに)残ることができなかったので、『今度こそはワールドカップ』という目標は自分の中にずっとあります」と、日本代表に懸ける思いは強い。
その安間は、試合後のオンライン会見では幾度となく『自信』という言葉を口にした。
「ピック&ロールからのアタック。そこでディフェンスが寄ってきたらパスを出すというのは得意としてるので、そこは自信を持ってやりたいです。それと、ピック&ロールからのプルアップも強みだと思っています」
「アシストに関しては自信をもってやれているのかなと思います」
9月に控える「FIBA女子バスケットボールワールドカップ2022」、そのロスター12名の争いは今後さらに激しさを増すだろう。それでも、華麗なドリブルワークからの1対1などで“魅せる”司令塔に揺るぎはない。
「楽しみながら自分のバスケットを表現できたら結果は付いてくると思うので、しっかり恩塚さんのバスケットを理解しながら、チームメートを生かしながら自分のプレーができたらいいかなと思っています」
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