2022.09.17

女子日本代表がW杯直前のテストマッチで辛勝…恩塚HCは「理想とするバスケットは表現できた」と評価

5本の3ポイントシュートを決めた平下[写真]=Getty Images
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 9月17日、女子日本代表は5日後に迫った「FIBA 女子ワールドカップ2022」のテストマッチとしてベルギー代表と対戦した。

 日本は立ち上がりこそリードを許すも、髙田真希(デンソーアイリス)がこの試合最初の3ポイントシュートを沈めると、そこから吉田麻衣(シャンソン化粧品シャンソンVマジック)、平下愛佳(トヨタ自動車アンテロープス)が立て続けにアウトサイドからシュートを決め、流れを引き込むことに成功。

 さらに日本は、持ち味である粘り強いディフェンスも功を奏し、44-32と優位に立って試合を折り返した。

 しかし、後半に入るとリバウンドを奪われて得点されるシーンが目立ち、じわじわと点差を縮められてしまう。8点リードで始まった第4クォーターでは得点を奪い合う展開となったが、日本は試合終盤にベルギーのミスを誘発し、追いつかせることなくタイムアップ。77-73と僅差ながら見事勝利を収めた。

 この試合では平下が5本の3ポイントシュートを沈めるなど攻撃面で活躍を見せたものの、後半にベルギーに追い上げを許すなど、課題も浮き彫りになった試合となった。

 試合後、指揮を執った恩塚亨ヘッドコーチは、日本バスケットボール協会(JBA)を通じて「総じて、理想とするバスケットは表現できたと思っています」と直前のテストマッチを評価。

 しかし、後半の展開については「ガードがプレッシャーを受けて流れを作れなかったり、リバウンドを獲られて相手に得点をされたりしたときに、自分たちのリズムを失ってしまった時間帯がありました。そのときにディフェンスのエネルギーが落ちてしまったことが、改善すべき大きなポイントです」とコメントした。

 髙田はJBAを通じ、「出だしから自分たちらしいディフェンスからプレッシャーをかけて、走るバスケットで点差をつけることができました」とコメントし、「相手にアジャストされ、リバウンドのところで負けてしまったことで点差を縮められてしまいました」と修正点にも言及した。

 さらに、「リバウンドから徹底して良いディフェンスをしていけば、もっと簡単に勝てるゲームになったと思います」と語り、「FIBA女子ワールドカップ前のこの試合でも勝つことが大事ですし、まずは勝てたことが1番良かったです」とコメント。勝利で終わることができたことを一つの好材料として捉えていた。

■試合結果
日本代表 77-73 ベルギー代表
日  本|17|27|20|13|=77
ベルギー|13|19|24|17|=73

 

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