2022.09.19

女子日本代表がテストマッチでフランスに勝利…恩塚HC「ベースの力も上がっている」

テストマッチで2連勝を飾った女子日本代表[写真]=Getty Images
バスケ情報専門サイト

 9月19日、女子日本代表は3日後に迫った「FIBA女子ワールドカップ2022」に向けてのテストマッチとしてフランス代表と対戦。試合後のコメントを日本バスケットボール協会が公式ホームページで伝えている。

 17日に行われたベルギー代表とのテストマッチに77-73で勝利した日本は、予選ラウンドでも対戦するフランスに69-59で勝利を収めた。

 昨年の東京オリンピックでは2度対戦したフランスだが、恩塚亨ヘッドコーチは、「ディフェンスのインテンシティが上がっていました。特にガードへのプレッシャーのところで、こちらのピックアンドロールに対するディフェンスはエネルギーも精度も高かったです」と試合を振り返った。

 さらに、指揮官は「ゲーム中の苦しい場面で消極的になることなく、むしろ積極的にプレーしようと表現できている時間が長くなり、ベースとなる力も上がっています。そういったシーンが1人だけではなく、次々と出せるようになっており、それがチームの厚み、底力になっています」と語り、チームの成長を実感した。

「リズムに乗れない時間帯もありましたが、最終的に勝ち切ることができて良かったです」と話す副キャプテンの赤穂ひまわり(デンソーアイリス)は、「走って速攻などを出せていることで相手がついて来られず、シュートも入っていい流れで試合ができていました」と手応えを感じているようだ。さらに、「ディフェンスやリバウンドなど、相手のやりたいプレーをさせないようにして、そこから走って流れの中でプレーできれば日本の方が強いのかなと思っています」と力強いコメントを残した。

強度の高いディフェンスから、機動力を生かした早い展開でのオフェンスを目指す日本[写真]=Getty Images

 また、ポイントガードの山本麻衣(トヨタ自動車アンテロープス)は、「最初はなかなかリズムが作れず、相手のディフェンスもすごく良かったです」と試合序盤の感想を述べた。それでも、「みんなで話し合って改善していきました」と話し、選手たちが試合中にコミュニケーションを取り、チームとして修正したことが勝利につながったようだ。

 リバウンドが日本の課題として挙げられるが、山本は「前半はみんなが意識していたことで、相手にあまりオフェンスリバウンドを獲られていなかったので、これからも継続していきたいです」とフランス相手にリバウンド面でも一定の手応えを得たようだ。

 テストマッチ2連勝を飾った女子日本代表。ワールドカップの開幕戦となるマリ戦は、日本時間9月22日(木)13時よりティップオフされ、試合の模様はNHK BS1、CSフジテレビで生中継、DAZNにて生配信される。

女子日本代表の関連記事