2024.02.03
アジアカップに向けた第1次強化合宿を5月8日〜18日の期間で行っている女子日本代表。5月11日にはメディアに向けた公開練習が行われた。
その公開練習では、昨年のワールドカップでスターターを務めた赤穂ひまわり(デンソーアイリス)が、別メニューでの参加に。これはWリーグのレギュラーシーズン終盤、3月18日に負った足のケガの影響だが、その後の4月8、9日のセミファイナルに出場していることもあって、「足は大丈夫です」と、赤穂本人は言う。ただ、ケガをしてから「無理やりセミファイナルに合わせたところもあった」ため、今はしっかりとコンディションを戻すためにも別メニューで練習を行っているのだ。
ケガについてはほぼ治っているそうで、赤穂自身に焦りはなく、「“みんなシュートが入るなぁ”と思いながら練習を見ています。今まで(外から)練習を見るということはなかったので、ある意味新鮮ですね」と、笑顔を見せる。
また、「チームは新しい選手が加わり、より一層若くなったという印象だし、私も(年齢的に)真ん中の方になっているのが驚きです。でも、みんなと一緒にできるのが楽しみだし、特にルイさん(町田瑠唯/富士通レッドウェーブ)とは東京オリンピック以来。キキさん(林咲希/ENEOSサンフラワーズ)とも久しぶりなので、そういった方たちとまた一緒にプレーできることが本当に楽しみです」と声を弾ませた。
4月に終わった第24回Wリーグでは、赤穂の所属するデンソーはセミファイナルでENEOSと死闘を演じたものの敗退。3位でシーズンを終えた。それでも、「今までよりはデンソーでも引っ張ろうという意識を強く持つことができたシーズンだったので、その気持ちを忘れずに、日本代表でもそれを出していけたらいいなと思っています」と、赤穂は言う。
プレーでも、よりドライブを果敢に試みたシーズンでもあったが、この積極性も日本代表へとつなげるべく、「ガードだけでなく誰でもプッシュしていい感じではあるし、カウンターバスケットは継続してやっていくと思うので、自分が行けるときは行かないといけないと思っています」という。
今年の「FIBA 女子アジアカップ2023」(以下アジアカップ)は6月末に開幕と、例年と比べると少し早い時期での国際大会となる。だが赤穂は、「そこまで焦りもなく、間に合うように頑張ろうと思っています。確かに、6月なんですよね。でも、『変に合わせても』とは思っていますね」と、落ち着いて発する。
とはいえ、内に秘める思いも強く、「“わがままに”ではないですけど、それくらいの気持ちを持ってやっていきたいとは思っています」とも語った。
同級生で中学時代から切磋琢磨してきた馬瓜ステファニーがWNBAのニューヨークリバティーの一員としてキャンプに参加中。「頑張っている姿を(映像などで)見て、私も頑張ろうと思っています」と、赤穂にとっては大きな刺激になっているようだ。
2年前のアジアカップでは5連覇に貢献するとともにMVPを獲得。もちろん、チーム内の争いに勝つことが大前提ではあるが、今や日本代表において欠かすことのできないオールラウンダーは、史上初の6連覇が懸かるアジアカップでもカギを握る存在となるだろう。
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