2019.02.20
グリーンはニューヨーク生まれの30歳。2009年のNBAドラフト全体2巡目46位指名でクリーブランド・キャバリアーズに入団。11年にスパーズと契約し、14年には同チームのNBA制覇に貢献した。正確な3ポイントとタフなディフェンスを武器に2016-17シーズンにはオールディフェンシブセカンドチームにも選ばれている。現在行われているNBAプレーオフにももちろん出場し、ゴールデンステート・ウォリアーズに敗れはしたが、5試合に先発出場し、平均20分の出場時間を得た。
旅行を趣味にしているというグリーンは日本にやってくることを楽しみにしていたという。来日後、両国でちゃんこ鍋に舌鼓を打ったり、ラーメンを堪能したとか。
では早速グリーンのインタビューをお伝えしよう。
――その他、楽しみにしていることはありますか?
グリーン 実は、蛇をペットで飼っていて、“蛇カフェ”に行こうと思っているんだ。あとは、秋葉原が楽しみ!
――これまでのプレーオフも追いかけていますか?
グリーン もちろんだよ。今シーズンは東も西も非常におもしろい。ボストン(セルティックス)もヒューストン(ロケッツ)も最後まで粘って、とてもいいシリーズを展開してくれたので、選手からの観点でもとてもおもしろかった。たまにシュートが入らない時間帯があったりするけど、総合的に見ればすごく良いシリーズだったと思うな。
――ファイナルの展望は?
グリーン とても楽しいファイナルになると思う。やはりアドバンテージがあるのはスターの多い(ゴールデンステイト)ウォリアーズかな。ただ、キャブス(クリーブランド・キャバリアーズ)はレブロン(ジェイムズ)という流れを一人で変えられる選手がいるので、みんなが予想しているよりも楽しいファイナルになると思っている。ただキャブスは、レブロン以外のサポーティングキャストが、しっかりとステップアップすることが重要だね。
――勝敗予想を聞かせてください。
グリーン 5戦(Five)だ。ウォリアーズが4―1で勝つと予想している。(アンドレ)イグダーラがケガから帰ってくるかにもよるけど、健康な状態のウォリアーズを止めるのは難しいね。
――レブロンはこのプレーオフでも大活躍をしています。ルーキーのころ同じチームでしたね。
グリーン レブロンは特別な選手。周りの選手を引き上げてくれる存在だ。自分も当時から勝つということを学んだことが今の地位につながっている。非常にIQも高い。一緒にプレーするのも楽しかったが、対戦相手にしても楽しいね。
――スパーズがプレーオフで戦ったウォリアーズは、(ステフィン)カリーの復帰などもあり、チームとして進化したと思いますか?
グリーン カリーがいないことで他の選手がステップアップしなくてはならなかった。そして、シリーズによってラインナップを変えてきている。例えば(ジャベール)マギーがプレーするシリーズもあればしないシリーズもあった。最近だと、Dリーグ上がりの(クイン)クックがステップアップして、若手ながら活躍している。そういった感じで、それぞれが補いあってどんどんチームとして強くなっていっている感じるね。
――今シーズンのスパーズに関してコメントをお願いします。
グリーン とてもアップダウンの激しいシーズンだった。ケガ人がとにかく多かった。(パティー)ミルズ以外全員けがしたんじゃないかってくらい。その結果、他の選手が成長していったのも事実だけどね。チームとして家族として、レベルアップすることができた。それ以外でも、コート外でのごたごたがあったり、プレーオフの最後には(グレッグ)ポポビッチヘッドコーチの奥さんが亡くなったり、色々な要素があったので、今までとは違ったシーズンになった。ポポビッチにはいまだに、選手たちが連絡をとって彼のために祈っている。家族としてよりきずなが深まったし、若手もステップアップしてくれたのは大きかった。
――スパーズというチーム文化について教えてください。
グリーン 非常に密接で、クローズ。非常にプロフェッショナルな集まりだけど、そこはポポビッチが作り上げたものが大きい。僕は(ティム)ダンカン(元スパーズ)や(トニー)パーカー、(マヌ)ジノビリからプロフェッショナリズムを受け継いだ。スパーズは割と閉じたコミュニティーなので、外部からの声を入れないし、させないこともある。そういった外部要因をなくしているからこそ、こういったカルチャーができたんだと思う
――ポポビッチに関しておもしろいエピソードはありますか?
グリーン 記事にできることはあまりない(笑) 非常に良い監督なのはもちろん。バスケ以外でも、世界情勢について選手に教えてくれる。「今我々はバスケに負けて悲しんでいるが、世界の裏では水がなくて困っている人がいる」とか、「シリアで爆弾が落ちている」など、そういった世界情勢のアップデートをしっかりしている存在だ。スパーズは国際的な選手が多いので、そういった面を理解していることが、チームが一つになるために重要なこと。ポポビッチはそのあたりを重要視しているね。今は大統領に関して色々発言することも文化の一つとして大事。若い選手が毎年入ってくるが、その若手たちが次の時代を担っていくから、そういった教育をしていくことは重要だと思うね。
――オフは何をしていますか?
グリーン 主に旅行かな。それこそ、今回も東京に来る機会が設けられたので、一度にうれしい。いろんなところに行って、子供やファンと触れ合うたいな。今日も渋谷のZARAで買い物していたら、「ダニー・グリーンさんだ」と言ってサインを求められて、「サインをするものがないのでYシャツにサインしてください」と言われたので、「こいつ大丈夫か」と思いながら(笑) サインしたよ。そういった感じで、ファンが駆け寄ってくれることはうれしいよね。
――もともと旅行が好きだったのですか?
グリーン 徐々に興味を持つようになった感じかな。僕はニューヨーク出身で、大学でノースカロライナに行くことが実は辛かった。しかし、その後バスケをして色んな町に行く、NBAでもいろんなところでプレーする。でも、そんなに見る時間がないので、こういったオフで時間を使って観光したいなと思うようになって、それが徐々に世界に向けられていったという感じだね。
――子供のころからのあこがれの選手は
グリーン シンプルに、マイケルジョーダン(元シカゴ・ブルズ他)! ニューヨークに住んでいたけど、(シカゴ)ブルズのファンだったからね。ジョーダン引退後はビンス・カーター(サクラメント・キングス)、アレン・アイバーソン(元フィラデルフィア・セブンティシクサーズ他)、トレーシー・マグレイディ(元ヒューストン・ロケッツ他)、そしてダンカン。コービー・ブライアント(元ロサンジェルス・レイカーズ)はそんなにファンではなかったけど、プレースタイルはまねしてみたり。でもやっぱり1番はMJ(マイケル・ジョーダン)さ。
――それがノースカロライナに進学した理由?
グリーン それは間違いなくそう。MJやビンスらカロライナファミリーは本当に憧れている。
――NBA内で特に親しいのは
グリーン チーム外だと、やはりノースカロライナ大出身の選手と密に連絡を取り合っている。グループチャットもある。日本でプレーしているジャワッド・ウィリアムズ(アルバルク東京)とも連絡を取っているよ。スパーズだと、ルディ・ゲイと非常に仲良くなった。ミルズや(ラマーカス)オルドリッジも。今年はあまりチームにいなかったけど、(カワイ)レナードとも仲が良くて連絡を取っているね。
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