2025.04.11

レブロン・ジェームズが“バービー人形”に…男性アスリート史上初のコラボ

40歳となってもなお第一線で活躍するレブロン・ジェームズ[写真]=Getty Images

 NBAの頂点に君臨するキング、レブロン・ジェームズロサンゼルス・レイカーズ)が、着せ替え人形の代名詞である「バービー」の世界に登場する。

 バービーを手がけるマテル社は、レブロン・ジェームズ・ファミリー財団との共同プロジェクトとして、レブロン仕様のケン人形を発表。男性プロアスリートとしては、史上初の出来事となる。

 マテル社でバービー&ドール部門の上級副社長を務めるクリスタ・バーガー氏は、レブロンのフィギュア化にともない、以下のコメントを伝えている。

「我々は、ロールモデルとしてのレブロン、彼のアイコンとしての地位、文化への永続的な影響、そして次世代の無限の可能性を引き出すべく、ポジティブな手本を示す彼の献身を称え、ケンの新しいモデルをファンの皆さんにお届けできることに興奮しています」

 バービー人形は1959年に誕生し、「大人の女性の人形」として当時の子ども向け玩具業界に革命を起こした。キャリア、体型、人種、文化を反映するバービー人形は、様々な職業やライフスタイルを模して何千種類ものバリエーションが展開されており、現代における多様化を表現している。今回、レブロン仕様にドレスアップしたケン人形も、バービーのボーイフレンドとして1961年に登場し、その歴史は長く、時代の流れを汲み取った装いで、時には人気キャラクターの特別版としてもリリースされてきた。

 テニスのセリーナ・ウィリアムズや大坂なおみなど、象徴的な女性アスリートの人形はこれまでにも発売されてきたものの、男性アスリートとしてはレブロンが史上初となる。

近年はバービーのボーイフレンド“ケン”も多様化してきた[写真]=Getty Images


 レブロン人形は、レブロン本人とデザイナーたちが共同でスタイリングを監修し、ボーイフレンドのキャラクターらしく、試合前の会場入りを彷彿とさせるプライベートスタイルを再現。ブルーのバーシティジャケットには地元オハイオと背番号23を象徴するワッペンが付き、黒のTシャツにはレブロン財団のスローガンである「We Are Family」をプリント。また、Beats by Dreのヘッドフォン、ナイキのターミネーターハイなど、自身が契約するブランドのアクセサリーも忠実に表現されているほか、標準的なケンより1インチほど背が高く設計されており、レブロンの身長を繊細に反映している。

 レブロンは、マテル社のプレスリリース内で自身が人形になれたことの喜びと共に、その意義に言及した。

「幼い頃、私は幸運にも、自分を鼓舞してくれるだけでなく、努力と献身によって何が可能かを示してくれるロールモデルに恵まれました。大人になった今、若者にとって、尊敬できるポジティブな人物を持つことがいかに重要かを理解しています。だからこそ、バービーと提携してレブロン・ジェームズ・ケンバサダー人形を発売することを、とても光栄に思います。力強い影響力を持つロールモデルとして、自信を与え、夢を抱かせ、自分も偉大なことを成し遂げられるということを子どもたちに示す機会になりました」

 レブロンは初めて人形を手に取った瞬間も興奮を隠せなかった。「最高にカッコいい。信じられない」と口にしながら、細部のクオリティに感嘆。また、「でもちょっと筋トレさせた方がいい。足が細すぎて、貧弱そうだ」と冗談も添えている。

 このコレクタブルなレブロンのケンバサダー人形は、4月15日(現地時間14日)より米大手スーパーマーケット「Target」や「Walmart」などにて価格75ドル(約1万1000円)で発売される。

 レブロンがコートを飛び越え、今度はカルチャーや子どもたちの夢の象徴として、バービーの世界に新たな歴史を刻んだ。

文=Meiji

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