2025.10.16
NBAには選手たちに支払うサラリーに規定が設けられている。スター選手や優秀なロールプレーヤーを複数名抱える球団の場合、お財布事情は決して簡単なものではない。
2025-26シーズンの開幕が間近に迫り、各チームのロスターと年俸総額は概ね確定したと言っていい。『Spotrac』の最新データによれば、今シーズンのサラリー総額ランキングでは、2億2820万ドル(約345億円)でクリーブランド・キャバリアーズがトップに立ったようだ。
キャバリアーズは、二枚看板のドノバン・ミッチェルとエバン・モブリーの大型契約が今シーズンから反映。また、ダリアス・ガーランドも両者に匹敵する高給取りであり、3選手のサラリー合計は1億3220万ドル(約200億円)にも達し、その他にも4選手が1000万ドル(約15億円)以上のサラリーを受け取っている。
キャバリアーズのサラリー総額は、2位のゴールデンステイト・ウォリアーズの支出を2280万ドル(約35億円)上回り、大差での1位に。また、同球団はリーグ唯一、セカンド・エプロンを違反しているため、ラグジュアリータックスを合算した総支出は3億9240万ドル(593億円)にも登る。

優勝候補に挙げられるキャブスのドノバン・ミッチェル[写真]=Getty Images
3位以下にはニューヨーク・ニックスが2億410万ドル(約308億円)、ミネソタ・ティンバーウルブスが2億260万ドル(約306億円)、ダラス・マーベリックスが2億150万ドル(約305億円)と続く。
また、意外にもビッグマーケット勢からはロサンゼルスの2球団がトップ5を逃す結果に。しかし、ジョエル・エンビード、ポール・ジョージ、タイリース・マクシーを擁するフィラデルフィア・セブンティシクサーズは、3選手のサラリー合計でリーグトップとなる1億4480万ドル(約219億円)を占めている。昨シーズンはエンビードがシーズンの大半、ジョージがシーズンの半分でそれぞれ不在だっただけに、成績も24勝58敗と大きく落ち込んでいたため、今シーズンはビッグ3が勢揃いした上での結果が求められるだろう。

雪辱を期すシクサーズの“大黒柱”エンビード[写真]=Getty Images
NBAは労使協定でサラリーキャップを厳格化したが、勝ちに行くチームは依然として資金力で勝負を仕掛けている。その最前線に立つキャブスの挑戦は、栄光をもたらすのか。シーズン中は、サラリーランキングと実際の順位表を比較してみても面白いのかもしれない。
文=Meiji
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