2025.10.16
今シーズンもロサンゼルス・レイカーズのムードは良さそうだ。チームのコアとして度々メディアの前にも登場する八村塁。トレーニング施設におけるプレスインタビューでは、ルカ・ドンチッチとの関係性に言及している。
球団の未来を託されたスロベニア代表は、リーグでも指折りの“いたずら好き”として度々カメラにその様子が捉えられている。オールスターゲームではプレス会見中のニコラ・ヨキッチにちょっかいを出し、最近レイカーズが公開したボール回しの動画では八村が挑戦している際にボールを叩き落とすシーンがレコーディングされていた。
そんなチャーミングな一面があるドンチッチだが、技術と経験、バスケットボールIQは一級品。そんな背番号77には八村も一目置いている。
「彼(ドンチッチ)は本当に面白い奴です。いつもふざけ合っています。でも、彼が僕より年下であることをいつも忘れてしまうんです。すごいですよ。まだ26歳とかですよね?僕は27歳ですが、彼は僕よりリーグに長くいますし、いつも様々なことを教えてくれるんです。フロアを共にするときに僕に何を求めているかとか、積極的にコミュニケーションを取ろうとしてくれるんです」
Rui Hachimura talked about his relationship with Luka Doncic.
“He loves Serbian music so we always talk about how bad Serbian music is. And I always listen to Afrobeats so he always tries to say that Afrobeats is bad.” pic.twitter.com/goo9u2BnvI
— Daniel Starkand (@DStarkand) October 7, 2025
八村とドンチッチの相性の良さはオフコートだけではない。両者は昨シーズン後半から初めてコートでの時間を共にしたが、『StatMuse』のデータによれば、昨シーズンに2人が共にプレーしたレギュラーシーズン15試合において、八村はプラスマイナス平均で+5.7、ドンチッチは+5.1を記録している。また、八村とドンチッチはジョーダンファミリーでもある間柄で、今夏にはマイケル・ジョーダンがギリシャで開催したブランドのプライベートディナーにも参加していた。
取材中、八村のドンチッチ愛は止まらなかった。ブラックサムライによると、八村とドンチッチも河村勇輝とマタス・ブゼリスのように“トラッシュトーク”を繰り広げているという。
「彼はセルビアの音楽が好きだから、僕たちはいつもセルビアの音楽がいかに退屈かについて話しています。僕はいつもアフロビートを聴いているので、彼はその度にアフロビートのことを悪く言ってくるんです」
記者たちとの会話では、最近のレイカーズ事情で最も大騒ぎになったレブロン・ジェームズの引退発表疑惑についても言及された。レブロンは数日前に『The Second Decision』と題した意味深なショート動画を投稿。マイアミ・ヒートへの移籍を発表した番組タイトルを捩ったものだっただけに、その決断の内容には関係者の多くが釘付けになった。
結果として、世界最大のコニャック生産企業「ヘネシー」社とのコラボレーションを発表するプロモーション動画となり、ファン等は胸を撫で下ろしたが、八村も広告のティーザーが公開された際には動揺を隠せなかったようだ。
「テキストメッセージを送りましたよ。それに対して変な絵文字で返してきたのですが、僕にはどういう意味か理解できませんでした。彼はこういう類の冗談が好きなんですよ」
A compilation of Lakers reactions to LeBron James’ The Decision 2.0:
Rui Hachimura – “He loves to do that type of stuff”
Austin Reaves: “I got a couple calls, like, ‘What is this?’”
JJ Redick – “You guys are idiots” pic.twitter.com/SiujD19E9w— Dave McMenamin (@mcten) October 7, 2025
八村の表情からはオフでの充実した時間と、レイカーズで過ごす居心地の良さがうかがえる。LAで過ごす4シーズン目。今シーズンはXファクターではなく、ロスターに必要不可欠なコアとして、コートの内外で存在感を放ってくれそうだ。
文=Meiji
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