2025.10.10
現地メディア『CBS』がアレン・アイバーソン(元フィラデルフィア・セブンティシクサーズ他)のインタビュー動画を公開した。インタビューの中で、アイバーソンはこれまで抱えてきたアルコールに関する問題との闘いについて語り、現在は断酒していることを明かしている。
アイバーソンは、1996年のドラフト全体1位指名でシクサーズに入団。コービー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)、レイ・アレン(元ミルウォーキー・バックス他)、スティーブ・ナッシュ(元フェニックス・サンズ他)といった錚々たる面々の同期を抑え、1996-97シーズンの新人王を獲得している。1998-99シーズンには得点王に輝き、再び得点王となった2000-01シーズンには、スティール王とレギュラーシーズンMVPも受賞した。
その後、デンバー・ナゲッツやデトロイト・ピストンズ、メンフィス・グリズリーズでプレーを続けたのち、トルコリーグでのプレーを経て2013年に正式に引退を表明した。チャンピオンリングを手にすることは叶わなかったが、3年連続のスティール王と4度の得点王、11度のオールスター選出に加え2度のオールスターMVPなど多くの功績を残したアイバーソンは、2000年代のNBAを象徴する伝説となった。
一方、アイバーソンはその輝かしい選手生活の裏で、ギャンブルによる浪費や財政苦、家庭内トラブルなど、私生活の問題も複数報じられていた。元妻との裁判では重大な飲酒問題を指摘されており、これまでの私生活のトラブルにはアルコールが元凶として絡んでいた可能性がある。
そのアイバーソンが、現在6か月の断酒を続けているという。アイバーソンは番組の中で、次のように語っている。
「これまでの人生で下してきた決断の中で、飲酒をやめることは最も良いもののひとつだね。 酔っぱらうと、自分が本来の自分ではなくなってしまう。今は、長い間感じていなかったような体調の良さを実感しているよ」
アイバーソンは現在、自身の人生とキャリアについての著書『Misunderstood(原題直訳:誤解)』 を執筆中と語った。その中では、彼の飲酒問題に関する告白も書き下ろされているようだ。
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