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元NBA選手のデイモン・ジョーンズがスポーツ賭博事件で有罪を認める…レブロンの欠場情報を提供

スポーツ賭博事件への関与を認める意向を示したジョーンズ [写真] = Getty Images

 11年のNBAキャリアを持つ元選手のデイモン・ジョーンズが、スポーツ賭博をめぐる事件で有罪を認める意向を示した。ブルックリン連邦地裁では、4月29日(現地時間28日)に答弁変更の審理が予定されており、実現すれば、このNBA関連の賭博捜査で有罪を認める最初の被告となる見通しだ。
 
 ジョーンズは、ロサンゼルス・レイカーズに関与していた頃、公表前の負傷情報や出場情報を賭博グループに流していた疑いが持たれている。ジョーンズは、レブロン・ジェームズの個人シューティングコーチとして、チームに近い立場を不当に利用。2023年2月10日(同9日)のミルウォーキー・バックス戦において、ジェームズが欠場するという非公開情報をもとに、バックスに大きく賭けるよう促したとされている。また、検察は2024年1月15日(同14日)の試合前にも、別のレイカーズ選手の健康情報をトレーナーから入手し、共謀者と結託したと主張。ジョーンズは、2022年12月頃からこのような選手の内部情報を販売しようとしていたとされている。

 アメリカでは近年、スポーツベッティングの合法化と市場拡大が急速に進み、試合結果だけでなく、出場可否や負傷状況のような情報で巨大な金額が動くようになった。このような時代に、ロッカールームや医療情報の近くにいる人物が情報の売り手になった疑いが出たことは極めて深刻であり、リーグも事件を重くみている。

 ジョーンズは、ドラフト外からニュージャージー・ネッツに入団。その後は、10球団を渡り歩くジャーニーマンとしてキャリアを築いた。マイアミ・ヒートに在籍していた2シーズンは先発出場の機会も数多く与えられ、3ポイント成功率はキャリア平均39.0パーセントの確率を誇った。

 また、2016年にはアシスタントコーチとして、クリーブランド・キャバリアーズで優勝を経験。レブロンがジョーンズに信頼を置いた理由、それは選手としてもコーチとしてもキャバリアーズで苦楽を共にした仲間であり、その明朗な性格にも好意を抱いていたからに他ならない。レイカーズとは球団契約を結んでいたわけではなく、レブロンの側近という“特別待遇”だったことが明かされており、ジョーンズはチーム関係施設への限定的なアクセスが許可されていたという。この一件において、レブロン本人の関与は一切示されていないが、リーグの顔とも言えるスーパースターの近くにいた人物が、賭博市場のために非公開情報を流したとされる構図は、事件の印象をより深刻なものにしている。

 ジョーンズをめぐる事件は、これだけではない。彼は仕組まれたポーカーゲームの一件でも起訴されており、そこでは無罪を主張している。連邦当局は、ジョーンズやチャンシー・ビラップスらが高額の不正ポーカーゲームに客を引き込む役割を担っていたとしている。

  もしジョーンズが法廷で事実関係を認めれば、本質的に問われるのは彼個人の責任だけでは止まらないだろう。NBAが、急成長するベッティング時代の中で、内側の情報をどこまで守れるのか、リーグ全体の管理向上や信頼性が次の争点になっていく。

文=Meiji

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