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ブレイザーズが新たに雇用したチームアナウンサーを数時間で解雇…理由は10年以上前のSNS投稿

チーム改革を進めていたポートランドだったが思わぬところから急ブレーキがかかってしまった [写真]=Getty Images

 ポートランド・トレイルブレイザーズはこのオフシーズン、3月に就任した新オーナーのトム・ダンドン主導のもと、積極的な改革を行ってきた。ジャ・モラントの獲得、リーグでも指折りの敏腕コーチとして名を馳せたマイカ・ノリのヘッドコーチ起用など、思い切りのよい人事がどのような結果をもたらすのかと、リーグには大きな関心がある。

 だが、球団スタッフの採用では珍事が起きた。ブレイザーズは、新たなテレビ実況担当としてブレイデン・ベルを採用したものの、わずか数時間で契約を打ち切った。その理由は、10年以上前の本人のSNS投稿だった。

 10月2日(現地時間1日)の昼、ブレイザーズはベルが新たに2026-27シーズンのプレー・バイ・プレー実況に就任すると発表した。ベルは大学スポーツでの実況からキャリアをスタートし、2024年からは『ESPN+』でアリゾナ州立大学のスポーツ部門の実況アナウンサーを担当。また、直近2年間はWNBAのフェニックス・マーキュリーやGリーグのバレー・サンズなどでも実況を務めている。

 ブレイザーズは、2016年からテレビ中継を担当してきたケビン・カラブロと決別。同氏はシアトル・スーパーソニックスの“声の象徴”として地元から絶大な支持を集め、NBAファイナルでも複数回リード実況を担当した名実況者。今シーズンからはブレイザーズを離れ、ミネソタ・ティンバーウルブズの実況担当に就くことが決定しており、ベルはその後任を務める予定だった。

 しかし、その数時間後に状況は一変した。地元テレビ局『KGW』のデボン・ハスキンス記者は、ベルについて調べる過程で2012年から2013年にSNSへ公開された複数の問題投稿を発見。内容はアジア人に対する差別的な表現や、女性の容姿、性的な内容を侮辱するようなものだった。

 当時のベルは15歳前後だったが、報告を受けたブレイザーズは、採用発表から約8時間後にベルとの契約を進めない意向を伝えた。

「ポートランド・トレイルブレイザーズは、人種差別的、性差別的、または他者を傷つける発言を一切容認しません。先日発表した実況アナウンサーによるSNS上の投稿は、チームおよびリーグの方針、そして私たちが大切にする価値観や求める基準に明確に反するものでした。そのため、当該アナウンサーを今後起用しないことを決定しました」

 また、ブレイザーズはベルの過去の投稿だけではなく、球団の採用プロセスにも問題があったことを認めている。

「実況には、放送の技術だけでなく、人間性においても長年にわたって築かれてきた高い水準と伝統があります。私たちは、その基準に一切の例外を設けません。今回の選考過程において、我々は自ら定めた基準を満たすことができませんでした。そのことについて、ブレイザーズファン、そしてリップシティの皆さんにお詫び申し上げます」

 その翌日にはベルも自身のX(旧Twitter)で謝罪している。

「Twitterでの私の発言について、深くお詫び申し上げます。それらのツイートは不適切なものでしたが、私がまだ15歳だった14年前に書かれたものであり、現在の私自身を反映するものではございません。それによって現在生じている不快感を決して軽視してはおりません。私の言葉で傷ついたすべての方にお詫び申し上げるとともに、今後も常に人々に対して優しさと敬意を持って接していくことをお約束いたします」

 なお、カラブロおよびベルの後任は決まっていないが、ベルとの最終選考には以前サクラメント・キングスの試合実況を担当していたカイル・ドレイパーが残っていたとされている。

 デイム・タイムや河村勇輝の“兄貴”のド派手なパフォーマンスに興奮はつきものだ。果たして、ブレイザーズは誰にその熱量を託すのだろうか。

文=Meiji

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