2026.10.22
NBAにはいつの時代も“犬猿の仲”が存在するが、2026-27シーズン開幕から早速、今後も長く火花を散らし合うであろう関係が生まれた。ゴールデンステイト・ウォリアーズのルーキー、ヤクセル・レンデボーグは、NBAデビュー戦の試合後、対峙したルカ・ドンチッチを痛烈に批判した。
「彼のことはかなりリスペクトしていたんだ。僕はNBAをそこまで見ていたわけじゃないけど、ハイライトで彼が相手をボコボコにしているのを見ていた。実際に自分がその場に立って、ずっと泣き言を言って、文句を言っているのを目の当たりにした。完全にリスペクトを失ったよ」
10月22日(現地時間21日)のロサンゼルス・レイカーズとの開幕戦。主力の一部を欠くウォリアーズは、今年のドラフト全体11位であるレンデボーグを先発に抜擢した。ウォリアーズのルーキーが開幕戦に先発するのは、2020年のジェームズ・ワイズマン以来。そして、チームはこのサマーリーグMVPに、いきなりNBA屈指のスコアラーであるドンチッチのマッチアップという大仕事を任せた。
試合はレイカーズが127-105で快勝。ドンチッチは28得点8リバウンド7アシストを記録した。しかし、レンデボーグとの直接対決に限れば話は違う。『ESPN』のトラッキングデータでは、レンデボーグがプライマリーディフェンダーを務めた状況で、ドンチッチのシュートは6本中1本の成功に終わっている。
両者の空気が変わったのは第2クォーターだった。ドンチッチがポンプフェイクでレンデボーグからシューティングファウルを引き出し、その後も言葉を交わしたことから、激しいトラッシュトークへ発展した。
「あれは最悪だった。俺がイラついたのは、ファウルを吹かれたことじゃない。あいつが試合中ずっと文句を言っていたことなんだ」
レンデボーグはさらに、「『ファウルをもらえてよかったな、おめでとう』って感じだよ。それなのに、まるで何かすごいことをやったみたいに俺に話しかけてくる。勘弁してくれよ。あんなのダサいって。尊敬していただけに、かなり困惑したね。でもそれはもうない。完全に消滅した」と理想と現実の乖離を振り返っている。
そして、守備でドンチッチのステップバックを外させた場面では、さらに挑発した。
「お前は下手くそだって言ったんだ。俺から点を取れないって。口ではいろいろ言うけど、俺からは点を取れないだろってね。何個か汚い言葉も使ったからテクニカルを取られた。でも、ちゃんと分からせてやったよ」
一方のドンチッチは「彼はかなりめちゃくちゃなことを言っていたよ。でも俺は言い返そうとはしていなかった。今シーズンはテクニカルを取られたくないからね」と応じている。
ウォリアーズ陣営も、怖じ気づかなかった新人を責めることはなかった。
スティーブ・カーヘッドコーチは、両者が言い合っていたにもかかわらずレンデボーグだけにテクニカルが与えられた判定に疑問を呈した。さらにメンター役のドレイモンド・グリーンは、「このリーグでは『ああいう選手にはリスペクトを示さないといけない』と言われる。でも俺たちはそんなことのためにリーグに入ってきたわけじゃない」と後輩を擁護。「次にあいつと会ったときも、またぶつかっていけ」と背中を押した。

“先輩”グリーン(右)がレンデボーグを擁護 [写真]=Getty Images
大学ではアメリカの2年制大学(JUCO)からアラバマ大学バーミンガム校(UAB)、ミシガン大学へと這い上がり、24歳でNBA入りしたレンデボーグ。デビュー戦は29分で12得点、3リバウンド、2アシストとなったが、スタッツ以上にスーパースターに対しても一歩も引かない強烈なキャラクターを印象づけた。
「これがNBAってことなんだろうな。フロッピングがたくさんあって、ファウルを誘うプレーもたくさんあって、みんな審判に祈るように頼み込んでいる。俺にとっては、なかなか興味深い初戦だったよ」
両者の再戦は、10月31日(同30日)。わずか1試合で生まれた因縁は、今後どのような形で続くのだろうか。
文=Meiji
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