2025.10.04
ルカ・ドンチッチ(ロサンゼルス・レイカーズ)の肉体改造が話題を呼んでいる。スロベニアの地元メディアの報道によれば、ドンチッチは昨シーズンのオフと比較して、14キロの減量に成功したという。
ドンチッチの身体の劇的な変化が最初に確認されたのは、世界的な男性誌『Men’s Health』に出演したときのことだ。ドンチッチはプレーオフの敗退後すぐ、マネージャーに「トレーニングを開始したい」と連絡。オフシーズンプログラムのスタートは、異例の“1カ月間バスケットボール禁止”だった。ボールに触らず、別の種類のトレーニングだけに注力することで身体を完全にリカバリーさせ、食生活については2023年に発足したチーム・ルカが全面サポート。クロアチアの私設コートでは1日2部練習を敢行し、その結果としてドンチッチは見違えるほど洗練されたアスリート体型へと生まれ変わった。
ドンチッチは数年前から、オフの体重増加について懸念の声が挙がっていた。古巣のダラス・マーベリックスではフランチャイズプレーヤーとしてキャリアを全うすると思われていたが、ニコ・ハリソンGMはドンチッチの管理不足を理由に、NBA史上に残るトレードに踏み切った。ドンチッチはトレード直後こそ失意のどん底にあったが、今年7月、レイカーズと3年1億6500万ドル(約243億1000万円)の契約延長に合意。スロベニア代表として臨むFIBAユーロバスケット2025と、レイカーズでの新章を前にリーダーとしての役割を引き受ける覚悟を示した。
昨シーズンのドンチッチの体重は104キロと公表されているが、一時は118キロ近くまで達していたとされている。個人スタッツも平均28.2得点、8.2リバウンド、7.7アシストと優れた記録を残していたものの、コンディション不良の影響もあって本来のパフォーマンスは発揮されていなかったという見解が強い。
レイカーズのコーチも、ドンチッチの変貌ぶりを称賛している。ネイト・マクミランACは、変化したドンチッチがコート内外で良い影響をもたらすことに期待している。
「彼はおそらく、リーグ最高の1on1プレイヤーだ。誰が相手でも自分でショットメイキングができる。プレッシャーをかけようが、小さい選手を当てようが、背中を使って押し込み、その上からシュートを打てる。身体付きは素晴らしいし、彼にとって大きな挑戦になっていると思う。何年も同じやり方でプレーし、それで成功してきたが、さらに上を目指し、このリーグで偉大な選手であり続けるには、自分のゲームを磨き、体も鍛え続けなければならない」
一方のドンチッチは、自身の減量についてメディアほど大きな変化とは捉えていない様子だ。事実、ニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)やシャキール・オニール(元オーランド・マジックほか)など、身体が絞れていなくとも支配的な選手は歴史上、数多く存在する。
「いつもこの質問をされるけど、減量前も自分はいい選手だったと思う。動機? 基本的には、ちょっと違うトレーニングプランを作っただけさ。少し時間があったからね。去年の夏は本当に疲れた。6月までプレーして、その後は代表チームに帯同していたから、エネルギーがなかった。今年はもっと時間に余裕があったからね」
この夏、国を背負って戦うドンチッチは、直近の数年で最もスリムかつ仕上がった状態でシーズンスタートを迎えるだろう。“ルカ・ドンチッチ2.0”がシーズンを通し、コート上でどのようなプレーを見せるのか。期待は膨らむ一方だ。
文=Meiji
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