2025.10.09
現在開催中の「FIBAユーロバスケット2025」、グループステージは各チームが4試合を消化し、決勝トーナメント進出を懸けた争いは佳境を迎えている。そんな中、一人のスーパスターが大会を席巻。スロベニア代表のルカ・ドンチッチが圧巻の個人スタッツを叩き出し、母国を逆転での決勝トーナメント進出へと導いた。
大会4試合を終えた時点でのスタッツリーダーを見ると、ドンチッチの名前が驚異的な頻度で上位にランクインしていることがわかる。得点部門では平均31.3得点で堂々の1位。アシスト部門でも平均7.3アシストで2位につけ、さらにディフェンス面でも平均3.3スティールで大会1位の数字を記録。これらの活躍を総合的に評価するEFFでも、ギリシャ代表のヤニス・アデトクンボ(31.0)を上回る平均33.0を記録し、こちらも堂々の1位に君臨している。
ドンチッチの真骨頂は、その個人スタッツがチームの勝利に結びついている点だ。スロベニアは今大会、まさかの開幕2連敗スタートと苦しい船出となったが、絶体絶命の状況からチームを救ったのが、やはりこの男だった。ドンチッチはチームの初勝利が懸かった第3戦のベルギー代表戦で、26得点10リバウンド11アシスト3スティールという驚異のトリプルダブルを達成。ユーロバスケットにおいてこの記録が達成されるのは、1995年以降でわずか4人目という歴史的な快挙だった。
この歴史的パフォーマンスでチームに勢いをもたらすと、続く第4戦アイスランド代表戦でも26得点7リバウンド4アシスト3スティールの活躍で勝利を演出し、見事な2連勝でチームをグループステージ突破へと導いた。クラッチタイムでの勝負強い得点、相手の意表を突く華麗なアシスト、そして勝負どころでのスティール。その一挙手一投足で試合の流れを支配する姿は、まさに“ルカ・マジック”だ。
グループステージの戦いを勝ち抜き、いよいよ一発勝負の決勝トーナメントへと駒を進めるスロベニア。このままドンチッチが驚異的なパフォーマンスを維持すれば、2017年以来となる欧州制覇も決して夢ではない。大会MVPの最有力候補に躍り出た26歳のプレーから、ますます目が離せない。
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