2025.09.03
現地メディア『ESPN』が「2020年以降のトレードにおける判断ミス」ワースト30を取り上げた記事を公開し、話題を呼んでいる。
記事の冒頭で、NBAは他のプロスポーツリーグ以上にトレードが勝敗を左右するものになっていると言及されている。昨シーズンのNBA王者であるオクラホマシティ・サンダーはシェイ・ギルジャス・アレクサンダーやアレックス・カルーソをトレードで獲得し、ジェイレン・ウィリアムズのドラフト指名権もトレードで手にしたものであることから、トレードの判断がチームの将来を左右するものであることは容易に想像できるだろう。
サンダーのようにトレードの成功例もあれば、失敗に終わった例もある。同記事では、2020年以降のNBAにおいてトレードの判断ミスとされている30の事例を「ロスター構築における愚かな過ち」として取り上げている。ここでは、その中からワースト5に選ばれたものを紹介したい。
ワースト5位には、サクラメント・キングスによる「タイリース・ハリバートンとディアロン・フォックスを両方手放したこと」がランクイン。2022年当時、21歳のハリバートンと24歳のフォックスという2人の有望な若手ポイントガードを抱えていたキングスは、ドマンタス・サボニスと引き換えにハリバートンをインディアナ・ペイサーズへ放出した。その結果、キングスは2022-23シーズンに17年ぶりのプレーオフ進出を果たすが、その快進撃が長くは続かなかった。一方で、ペイサーズに移籍後のハリバートンは、昨シーズンのプレーオフで明らかになったようにリーグ屈指のクラッチプレイヤーへ成長している。さらに、2024年にはフロントに不満を抱えたフォックスがサンアントニオ・スパーズへ移籍しており、キングスは有望な若手を両方失うこととなった。
ワースト4位にはブルックリン・ネッツが2021年に行った「ジェームズ・ハーデン(現ロサンゼルス・クリッパーズ)の獲得」、3位にはミルウォーキー・バックスが2023年に行った「デイミアン・リラード(現ブレイザーズ)の獲得」が選ばれている。どちらもスター選手獲得の見返りとして放出した代償の大きさが語られている。2位は、4位のネッツと同様に“ビッグ3”の組成に失敗したフェニックス・サンズの「ケビン・デュラントとブラッドリー・ビールの獲得」が選出されている。2位から4位はいずれも、オールスター選手をトレードで獲得したものの失敗に終わった事例となった。
ワースト1位は、昨シーズン最大のニュースとなったダラス・マーベリックスの「ルカ・ドンチッチ放出」が選ばれた。記事では「ドンチッチ放出後の崩壊が幸運にもクーパー・フラッグ獲得に繋がった」とフォローをしつつも、「スポーツファンの心にも衝撃を与えた最悪のトレード」と評している。
リラードとクリス・ポールの古巣復帰や、マーカス・スマートのロサンゼルス・レイカーズ加入など、オフシーズンでもトレードのニュースが多くのファンを賑わせている。それぞれの決断がどのような結果となって現れるか、来シーズン以降の動向に注目が集まる。
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