2025.07.26

リラード、ポール、ルビオ…ベテラン選手が“古巣復帰”を決断するそれぞれの理由

古巣復帰を果たしたポール(左)とリラード(右)(写真は2016年のもの) [写真] = Getty Images
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 昨シーズンのプレーオフでアキレス腱断裂に見舞われ、シーズン終了後にミルウォーキー・バックスから解雇されたデイミアン・リラードが“古巣”ポートランド・トレイルブレイザーズに復帰することが発表された。また、来シーズンを最後に現役から退くことをほのめかしているクリス・ポールは、昨シーズン過ごしたサンアントニオ・スパーズを離れ、2017年以来約8年ぶりにロサンゼルス・クリッパーズでプレーすることを決めた。

 スター選手が一度離れた“故郷”に戻る決断が続いているが、それはNBAだけの話ではないようだ。かつてミネソタ・ティンバーウルブズやユタ・ジャズでプレーしたリッキー・ルビオが、スペインのホベントゥット・バダロナと契約を結んだことが7月24日(現地時間23日)に発表された。

 現在34歳のルビオは、2024年1月にNBAからの引退を表明して以降、2024年2月に短期間所属したFCバルセロナを経て、バスケットボールから離れメンタルヘルスの回復に専念していた。約1年ぶりのコート復帰となるルビオにとって、ホベントゥット・バダロナは自身が当時14歳の若さでプロキャリアをスタートさせたクラブであり、ルビオは“出発の地”で再スタートを切ることを決めた。

 復帰会見に臨んだルビオは、「新しい挑戦をする準備が整ったんだ。この挑戦がどうなるかは全くわからないけど、僕が楽しむことは間違いない」と語り、次のように続けた。

「再びプレーすること、バスケットボールを楽しんでプレーできるという事実が、僕にとってはもう勝負に勝ったようなものなんだ。みんなからたくさんの愛情を受け取って、ワクワクや喜びを感じることができた」

 ルビオは、2011年にウルブズでNBAデビューを果たして以降通算698試合に出場し、平均10.8得点7.4アシスト4.1リバウンド1.8スティールを記録。また、2019年に開催されたFIBAバスケットボールワールドカップではMVPに輝いている。

 今回の復帰にあたって、ルビオはトロフィーや個人記録を追い求めるのではなく、「バスケットボールを純粋に楽しむ」ことを第一に掲げた。リラードやポールは、家族と過ごすことが復帰を決めた大きな理由だと語っている。それぞれの理由で“ホームカミング”を果たしたベテラン選手の今後に注目したい。

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