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2月19日(現地時間18日)にロサンゼルスのステープルズ・センターで行われる「NBAオールスターゲーム2018」。先月、オールスターの出場選手ならびにロースターが発表され、開催が刻一刻と近づいてきている。バスケットボールキングでは、67回目となるオールスター出場選手紹介に加え、オールスターにまつわる記録や大盛り上がりしたイベント、印象的なゲームなども順次お届けしていく。
<オールスター特別企画④>
オールスターで強烈なインパクトを残した男①グレン・ライス
今回は、オールスター出場を果たしてきた選手の中から、短期間ながらも強烈なインパクトを残した選手を紹介したい。本日は1997年オールスターでブレイクしたシャープシューター、グレン・ライスの登場だ。
■プロフィール
グレン・ライス(元シャーロット・ホーネッツほか)
フォワード/201センチ/97キロ/1989年ドラフト1巡目4位
キャリア平均:35.0分18.3得点4.4リバウンド2.1アシスト
キャリア通算:1,000試合出場1万8,336得点3ポイントシュート成功率40.0パーセント
1997 All-Star Flashback: MVP Glen Rice sizzled in the 3rd quarter, dropping 20 points, breaking Hal Greer's record of 19 points set in 1968 pic.twitter.com/lFS9nJyaFq
— NBA History (@NBAHistory) February 15, 2017
■NBAにおける主な功績
NBAチャンピオン(ロサンゼルス・レイカーズ):1回(2000)
オールNBAセカンドチーム選出:1回(1997)
オールNBAサードチーム選出:1回(1998)
オールスターMVP:1回(1997)
オールスター選出:3回(1996,97,98)
3ポイントシュート成功率1位:1回(1997)
■NBAキャリア
1990年代中盤にはリーグ屈指のシャープシューターとして大活躍
1989-90シーズンにヒートでNBAデビューすると、徐々にシュート力のあるスモールフォワードとして台頭。95-96シーズン開幕直前にアロンゾ・モーニング(元ヒートほか)らとのトレードでホーネッツへ移籍すると、リーグ有数のシャープシューターとして活躍していく。平均20得点以上を6シーズンで記録するなど、リーグ有数のスコアラーとして知られた。
特に1996-97シーズンは、平均42.6分26.8得点3ポイントシュート成功率ではリーグトップの47.0パーセントと、いずれもキャリアハイをマーク。ホーネッツを54勝28敗という好成績へと導く立て役者となった。1999年にロサンゼルス・レイカーズへ移籍すると、シャキール・オニール(元レイカーズほか)、コービー・ブライアント(元レイカーズ)らと共に2000年に優勝を経験。決してスピードやクイックネスに恵まれていたわけではなかったが、キャッチ&シュート、または1対1の状況からドリブルで相手をかわして放つプルアップジャンパーで多くの得点を量産。“ゴールデンタッチ”と称されたほど、シュートタッチは見ていてとても美しいものだった。
■1997年オールスター
“脅威のシューティングマシン”となりMVPを獲得
自身2度目となった97年のオールスター。ベンチから登場したライスは、自慢のシュート力をいかんなく発揮し、4本の3ポイントシュート成功を含む26得点とゲームハイの得点をたたき出し、MVPを獲得した。圧巻だったのは第3クォーターだ。当時NBAオールスター新記録(昨年アンソニー・デイビスがタイ記録をマーク)となる1クォーター20得点を挙げるパフォーマンスを披露。同年にオールスター史上初となる“トリプルダブル(14得点11リバウンド11アシスト)”を挙げたマイケル・ジョーダン(当時シカゴ・ブルズ)を上回るインパクトを残した。
ライスは試合後、現地メディア『AP』へこのように語っていた。
「とてもスペシャルな気分。チームメートたちがすばらしい仕事をしてくれたおかげでこの賞を取ることができた。彼らが俺に『ボールが渡ったらシュートしろ』って言ってくれたし、(ジョーダンは)『(ショットを)打ち続けるんだ。俺がお前にボールを回すからな』って言ってくれたんだ」
満面の笑みで試合を振り返ったライス。通算3度(96、97、98年)のオールスター出場経験を誇るライスは、3ポイントシュートを15投中9本成功させており、通算成功率60.0パーセントで歴代トップを保持している。
もっとも、3ポイントシュート全盛の現代を考えれば、いずれこの記録を上回る選手が出てくるかもしれない。それでも、97年に“脅威のシューティングマシン”と化して大爆発したライスの活躍は、永遠にNBA史に残り続けることとなる。
オールスターゲームという舞台は、やはりそれだけの価値があるのだ。
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