2018.02.13

【NBA】オールスター出場選手紹介 TEAMレブロン⑪/ケビン・デュラント(ゴールデンステート・ウォリアーズ)

デュラントは9年連続9度目のオールスターとなった[写真]=Getty Images
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2月19日(現地時間18日)に迫った「NBAオールスターゲーム2018」。今年はイースタン・カンファレンスとウエスタン・カンファレンスによるゲームではなく、レブロン・ジェームズ(クリーブランド・キャバリアーズ)がキャプテンを務める「TEAMレブロン」と、ステフィン・カリー(ゴールデンステート・ウォリアーズ)がキャプテンを務める「TEAMステフィン」というオリジナルチームの対決という形で行われる。そこでバスケットボールキングでは、今年のオールスター出場選手を、チーム別でそれぞれ紹介していく。

■TEAMレブロン選手紹介⑪
ケビン・デュラント(ゴールデンステート・ウォリアーズ)

フォワード/206センチ/109キロ/キャリア11年目

<NBAにおける主な記録・功績>
優勝(ゴールデンステート・ウォリアーズ):1回(2017)
新人王(ROY):2008
シーズンMVP:1回(2014)
ファイナルMVP:1回(2017)
オールNBAファーストチーム選出:5回(2010~14)
オールNBAセカンドチーム選出:2回(2016,17)
オールスターMVP:1回(2012)
オールスター選出:9回(2010~18)
得点王:4回(2010,11,12,14)
フリースロー成功率トップ:1回(2013)

<2017-18シーズン 個人成績>
平均34.4分25.5得点6.8リバウンド5.5アシスト1.9ブロック
※2月13日(現地時間2月12日)終了時点

プレーの幅を広げた歴代屈指のスコアラー
 昨季、NBAキャリア10年目にしてデュラントは、自身初となるチャンピオンシップを獲得し、ファイナルMVPにも輝いた。一昨季までシーズンMVPや得点王、オールNBAファーストチームといったアワードに輝いてきたデュラントにとって、唯一手に入れていなかったものと言っていい。

 ウォリアーズの一員として2シーズン目をプレーする今季、デュラントはブロックショット部門で自己ベストを更新するペースを残しており、アシスト数もキャリアベストに近い。ステフィン・カリー不在時には危険なスコアリングマシンと化し、30得点以上を連発。ディフェンス面でも、チームメートのドレイモンド・グリーンから称賛されるなどチームに大きく貢献している。ウォリアーズ加入によって、プレーの幅が広がったと言えるだろう。

 ただし、今季はディフェンディング・チャンピオンとして“追われる立場”にある。相手チームは王者を倒すべく、普段以上の気持ちの強さで向かってくることが多い。“ただの1勝”と“王者からの1勝”は、同じ1勝ながら、後者のほうがより大きな意味を持つからだ。そんな相手チームに対して、デュラントは正面から受けて立っているのだろう。2月13日(同12日)終了時点で、デュラントはリーグトップとなる4度の退場処分を受けており、テクニカルファウル数でもリーグ2位タイの11回を数えている。これはデュラントがどれだけの熱を持ってプレーしているかという表れなのだ。グリーンやクレイ・トンプソン、アンドレ・イグダーラと共に、ウォリアーズのディフェンスで重要な役割を担っているのである。

ウォリアーズのアンカーとしてリムをガードする機会が増えた[写真]=Getty Images

 もっとも、デュラントの真骨頂はやはりスコアリングにある。今年1月上旬には史上2番目の若さで通算2万得点を達成しており、2月12日(同11日)終了時点で歴代4位の平均27.10得点をマークしている。デュラントは206センチという高さに加え、ガード選手のようなクイックネスを誇っており、長い腕から放たれる打点の高いショットはほぼブロック不可能。現役最多となる4度の得点王を獲得し、2010年からは5年連続でフリースロー成功数トップを記録していた。

 12-13シーズンには超一流のシューターと称される“50-40-90クラブ”の仲間入りも果たしている。これはレギュラーシーズンにフィールドゴール成功率50パーセント以上、3ポイントシュート成功率40パーセント以上、フリースロー成功率90パーセント以上を残した選手のことを指すのだが、現役ではカリーとダーク・ノビツキー(ダラス・マーベリックス)のみ、レジェンドでも4選手しか達成していない偉業。今季、デュラントは自身2度目の達成となる可能性がある。

 スティーブ・カーHCは現地メディア『The Mercury News』に対して「コーチ陣と私は、いつもそのことについて話している。もっとも、私は数字に対して注文をつけるわけではないが、彼はきわめてすばらしいプレーヤーだ」と太鼓判を押す。

211センチのパウエルの上から軽々とショットを放つデュラント[写真]=Getty Images

 デュラントはどうなのかというと、「俺は常に正しいショットを決めなければならないから、自分のショットに規律(リズム)を持たせているんだ。練習やシュートアラウンドの時は、彼ら(チームメート)を打ち負かすようにしている」と語っていた。デュラントにはノビツキーのような“ワンフット(片足)・ジャンパー”やユーロステップといったスキルがあり、ステップバックやサイドステップ、ターンアラウンドやフェイドアウェイを駆使してジャンパーを放つことができる。相手チームからすれば、厄介な選手なのは間違いない。

 「リズムを持ってプレーし続けていきたいね。次にプレーする時も、良い感覚で放ちたいと願っているよ」

 デュラントを乗せてしまわぬよう、相手チームは今後も、この男に対して厳重に注意しなければならない。

<オールスターモーメント>
8度の出場で4度の30得点超えを誇る点取り屋

 ライジングスターズには2008,09年に出場。前者は23得点8リバウンド4アシスト、後者は46得点7リバウンド4アシストを奪いMVPを獲得している。11,12年には3ポイントコンテストにも出場し、持ち前のシュート力を見せた。だが本領を発揮したのはやはりオールスター本戦だろう。昨年まで8度出場し、実に4度も30得点以上を記録。歴代3位となる平均25.0得点を残しており、12年には36得点7リバウンド3アシスト3スティールでMVPに輝いている。

2012年のオールスターでは36得点を挙げてMVPを獲得した[写真]=Getty Images

<今年のオールスターにおける注目点>
リーグ最強の万能戦士レブロンとの超強力タッグ

 昨季のNBAファイナルで覇権を争った、レブロン・ジェームズとの超強力タッグが見もの。これまでアメリカ代表で共にプレーしたことはあったが、オールスターではレブロンがイースト、デュラントがウエストだったため、チームメートとして出場するのは今回が初となる。リーグ最高級のスナイパー(デュラント)は、リーグ最強の万能戦士(レブロン)とどのような連係を見せるのか、楽しみで仕方ない。ウォリアーズのチームメートであるステフィン・カリークレイ・トンプソンドレイモンド・グリーンとは対戦相手になる点も興味深い。そして本戦が接戦になった場合、TEAMレブロンのファーストプションはこの男だろう。シュートタッチさえ悪くなければ、サイズとスキルが同居するデュラントを抑えることは不可能に近いからだ。