2018.03.06
2月14日(現地時間13日)終了時点で、ヒューストン・ロケッツは43勝13敗を記録し、リーグトップのゴールデンステート・ウォリアーズに0.5ゲーム差と好調を維持している。
ロケッツといえば、今やジェームズ・ハーデンを中心とするオフェンスが自慢で、3ポイントシュートを多投し、リング下から高確率なショットで得点するチームとして知られている。
特に今季のハーデンは、ここまで平均31.4得点でリーグトップ、平均9.0アシストでもリーグ2位と絶好調。3ポイントシュート試投数(522本)と成功数(201本)、フリースロー試投数(485本)と成功数(420本)でもリーグ最多を記録しており、アンストッパブルなスコアラーになりつつある。
もっとも、今季のロケッツを語るうえで忘れてはならないのがクリス・ポールの存在だ。リーグ屈指の司令塔として通算4度のアシスト王、通算6度のスティール王を獲得するベテランの加入により、ロケッツは攻防両面において精度が増している。
ハーデンとポールは、オフシーズンに何度も話し合い、ワークアウトを重ねたことで、すばらしいパートナーシップを作り上げていた。
2月15日(現地時間14日)、ハーデンは現地メディア『Yahoo! Sports』へ「クリスは明らかにLAから出たがっていて、(次の所属先に)ここを選んでくれた。どうやら彼は、俺には他の誰にもない、他の組織にもない何かがあると見えたようだ。これまでのところ、今季はとても楽しいね」。
そしてハーデンはポールを勧誘し、チームに溶け込ませた要因についてこう語っていた。
「俺はチームにどんなことをもたらすことができるのかを理解している。それにセルフィッシュな選手じゃないんだ。そして(チームは)もう1人のリーダー、プレーメーカーを連れてきてくれた。クリスはコート上で起こることに対して円滑に進めることができ、その気になれば自ら得点することだってできる。コート内外でリーダーシップを発揮するんだから、チームに多くのプラスをもたらすんだ。それは俺も同じ。互いの仕事をやりやすくしてくれる」。
一方、ポールは新たな相棒となったハーデンに対して「俺は毎晩、全試合を見るようにしている。彼が残している驚異的なスタッツで驚いている人は多いだろう。でもそこで何が起きているかは知らないよね。彼は毎晩、ハードにスキルを磨いているんだ。俺はそのことを知ってる。このチームは俺が欠場した期間にも11勝7敗で勝ち続けたんだ。俺はこのチームで彼がやっていることを見るチャンスを得たということさ」とコメントしている。
独力でディフェンスを打開し、自らのショットで得点できるだけでなく、チームメートの得点機会をクリエイトできるハーデンとポール。リーグには有能なバックコート陣を抱えるチームは多いものの、ここまで多彩な選手を2人も擁するチームはリーグにいない。
プレーオフに向けて、主力のコンディションを調整すべくプレータイムを減らすチームもあるが、ロケッツにはこの2人がいる。良好なパートナーシップを構築したハーデンとポールは、勝負となるプレーオフへ向けて、チームケミストリーを醸成していくことだろう。
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