2018.04.21

ホームでセルティックスを圧倒したバックスが、シリーズ1勝目を飾る!

アデトクンボを中心にチーム一丸となったバックスがセルティックスに快勝した[写真]=Getty Images
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攻防両面でセルティックスを圧倒し、前半で勝負を決める

 4月21日(現地時間20日)、ボストン・セルティックス(2勝)とミルウォーキー・バックス(0勝)のシリーズ第3戦が、バックスのホーム、BMOハリス・ブラッドリー・センターで行われた。

 シリーズ2連敗中のバックスはこの日、セルティックスのお株を奪うような好ディフェンスを披露。第1クォーターの失点をわずか12に抑えてみせた。オフェンスではヤニス・アデトクンボがアリウープをたたき込んで先制すると、同クォーター中盤からセルティックスからリードを奪っていく。

 クリス・ミドルトン、アデトクンボ、マルコム・ブログドンらが加点し、27-12で最初の12分間を終えると、第2クォーターでも得点を重ねていった。エリック・ブレッドソー、ジャバリ・パーカーらが着実に得点し、このクォーター残り8分3秒には21点リード(38-17)。前半終了時、バックスはセルティックスから23点差(58-35)ものリードを手にしていた。

過去2戦で合計わずか2得点だったパーカー。この日はベンチから17得点2ブロックと大活躍[写真]=Getty Images

 第3クォーターから反撃に転じたセルティックスは、残り5分57秒にジェイソン・テイタムの3ポイントプレーで20点以上もあったビハインドを14点(53-67)まで縮めていく。

 しかし、この日のバックスはオフェンスも好調だった。パーカーがレイアップや3ポイントシュートを決め、ミドルトンにソン・メイカー、ブレッドソーらが次々と加点し、85-67で第3クォーターを終える。

アデトクンボはディフェンス面でもリング下で奮闘。2ブロックをマークした[写真]=Getty Images

 第4クォーターではバックスが一時28点もリードする猛攻を見せ、セルティックスは大敗を喫した。最終スコアは116-92。バックスが2連敗を払拭する圧勝で、シリーズ1勝目を手にした。

この試合の重要性をチーム全体で共有していたバックス

 勝利したバックスでは、ミドルトンが23得点8リバウンド7アシスト、アデトクンボが19得点5リバウンド6アシスト、ブレッドソーが17得点4アシスト。自身の起用法に不満があると語っていたパーカーがベンチからシリーズベストの17得点5リバウンド、メイカーが3本の3ポイントシュート成功を含む14得点を挙げて勝利に貢献。

 オフェンスが好調だったバックス。チーム全体でフィールドゴール成功率57.0パーセント、3ポイントシュート成功率でも48.5パーセントとホームで見事な数字を残して快勝。ディフェンスでも、メイカーの5ブロックを筆頭にチーム全体で13本のショットをたたき落とした。

 セルティックスでは、アル・ホーフォードが16得点、テイタムが14得点5リバウンド、ブラウンが11得点。ベンチからグレッグ・モンローが15得点12リバウンドの活躍を見せたものの、テリー・ロジアーが9得点9アシスト5ターンオーバー、マーカス・モリスは7得点と不発。チーム全体でフィールドゴール成功率40.0パーセントに抑え込まれた。

 試合後、ホーフォードは現地メディア『AP』に対して「どうやら僕たちは穴に入り込んでしまったようだ。僕らにとって、今夜の彼らは新しいチームだった。今夜、僕らは彼らに対する答えを持っていなかった」とコメント。

 セルティックスのブラッド・スティーブンズHCも「明らかに、前半ですべてが決まった試合だった。彼らはすばらしいリズムでオフェンスを遂行していた」と、完敗したかのような言葉を残した。

 「俺たちはこの試合がどれだけ重要なのか、チーム全員がわかっていた。だから皆、プレーする準備ができていたんだ」とアデトクンボは言う。過去2戦で平均44.0分に出場していたアデトクンボにとって、この日は27分のプレータイムでチームが快勝したため、今後のシリーズを見据えたうえで、大きなプラスとなることだろう。

 「彼らは今夜、開始早々に先制パンチを食らわせてきた。次の試合では、僕らがもっとうまくプレーしてお返ししなければならない。そうしてみせるさ」と語ったロジアー。

 はたして、23日(同22日)に行われる第4戦で、ロジアーとセルティックスは有言実行できるのか。あるいは、バックスが第3戦の勢いそのままに連勝を飾るのか。引き続き、注目していただきたい。

バックスのディフェンスを攻略できず、5ターンオーバーを喫してしまったロジアー[写真]=Getty Images

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