2018.05.17
5月5日(現地時間4日)、ゴールデンステート・ウォリアーズ(2勝)とニューオリンズ・ペリカンズ(0勝)によるウエスタン・カンファレンス・セミファイナル第3戦が、ペリカンズのホーム、スムージー・キング・センターで行われた。
ドリュー・ホリデーのジャンパーから始まったこの試合。第1クォーターはホームのペリカンズがウォリアーズに一時逆転されるも、徐々にリードする展開へ。
ニコラ・ミロティッチやソロモン・ヒル、アンソニー・デイビスの3ポインターが決まり、残り2分45秒でホリデーがダンクをたたき込むと、ペリカンズのリードは13点(27-14)にまで広がった。
その後、ウォリアーズはケビン・デュラントとドレイモンド・グリーンが加点するも、ペリカンズが9点をリード(30-21)して最初の12分間を終える。
第2クォーター序盤。ペリカンズはイアン・クラークの3ポインターとミロティッチの3ポイントプレーが決まり、残り11分9秒で36-21とし、リードを15点にまで拡大。
すると、ウォリアーズはクレイ・トンプソンやグリーン、アンドレ・イグダーラのショットなどで点を重ねていき、残り6分25秒に4点差まで詰め寄る。しかし、デイビスやミロティッチのショットでペリカンズはウォリアーズの追撃を許さず、前半はペリカンズの6点リード(62-56)で終了。
後半に入ると、第3クォーターに強いウォリアーズをペリカンズが圧倒。デイビス、ホリデー、ラジョン・ロンドの得点でリードを2ケタに戻す。その後もペリカンズがリードを伸ばしていき、残り2分13秒にデイビスのフリースロー2本が決まって、スコアは90-65と、ウォリアーズから25点をリードしてみせた。
しかし、ウォリアーズはデュラントとステフィン・カリーの猛攻で点差を17点にまで縮め、75-92で最終クォーターへ。
第4クォーター。ウォリアーズはショーン・リビングストンのショットで先制し、追い上げ態勢になるも、ホームのペリカンズが意地を見せる。イートワン・モアとクラークが加点して再び20点差以上をつける。
そこからカリー、トンプソンのショットで、ウォリアーズがペリカンズに襲い掛かるも、デイビスやホリデー、モアの得点を許し、最後まで点差を縮めることはできず。最終スコア119-100とし、ペリカンズがシリーズ初勝利を手にした。
勝利したペリカンズでは、デイビスがいずれもゲームハイとなる33得点18リバウンドに4スティール、ホリデーが21得点7リバウンド5アシスト2スティール2ブロックと、両輪が大活躍。さらにミロティッチが16得点13リバウンド、モアが13得点、ベンチスタートのクラークが18得点と大当たりを見せた。
そして、ロンドは4得点ながら10リバウンドに21アシストと司令塔としての役割を十二分にこなし、勝利に大きく貢献。この日のペリカンズは、チーム全体でフィールドゴール成功率50.0パーセント、3ポイントシュート成功率45.2パーセントという高確率なショットで、ウォリアーズのディフェンスを攻略。
ウォリアーズでは、トンプソンがチームトップの26得点に7リバウンド、デュラントが22得点、カリーが19得点6リバウンド4スティール2ブロック、グリーンが11得点12リバウンド9アシストを挙げるも、シリーズ初黒星。
チーム全体でフィールドゴール成功率38.0パーセント、3ポイントシュート成功率29.0パーセントに終わり、ペリカンズに大敗を喫してしまった。
とはいえ、試合後の会見で「僕らはもう少し強くならなければならない」とカリーが語れば、「俺らにとって、今夜はあまりよい試合ではなかった。でも日曜(翌戦)にはもう1勝できるチャンスがある」とデュラントが語っており、落胆している様子はほとんど見られなかった。王者はすでに、翌戦へと切り替えていたのだろう。
一方、ペリカンズのデイビスは「俺たちはやるべきことをやったまでさ。0勝3敗にしたくはなかったからね」と、この試合の重要性について語っていた。タイムアウトの最中に、アルビン・ジェントリーHCへ「俺たちはこの試合で負けたりはしない」と話しており、デイビスは最後まで集中力を保ち続けた。
この試合で21アシストをマークしたロンドは「チームメートの活躍なしに、アシストを重ねることなんてできない。今夜は彼らがショットを決めてくれたお陰さ」とコメントを残し、謙そんしていたが、ホリデーはロンドに絶大な信頼を置いている。「彼がパスしてくれるのは、いつだって良いタイミングのときなんだ。彼にはそれができるスキルがある。俺たちにとって、自信を保つ意味でも非常に大きなことなんだ」と司令塔を評していた。
7日(同6日)に行われるシリーズ第4戦は、ホームのペリカンズにとって、どうしても勝っておきたい試合。2勝2敗のタイと1勝3敗でアウェーに乗り込むことは大きな差があるからだ。ウォリアーズにとっては、第4戦に勝利して王手をかけた後にホームへ戻ることが、ベストなシナリオとなる。
シリーズの行方を大きく左右する第4戦は、激戦になる可能性を大きく秘めている。
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