2018.05.07

デュラントがゲームハイの38得点! ウォリアーズ快勝でシリーズ突破に王手

今年のプレーオフ最多となる38得点を挙げたデュラント[写真]=Getty Images
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先発陣変更でウォリアーズのオフェンスが爆発!

 5月7日(現地時間6日)、ゴールデンステート・ウォリアーズ(2勝)とニューオリンズ・ペリカンズ(1勝)によるウエスタン・カンファレンス・セミファイナル第4戦が、ペリカンズのホーム、スムージー・キング・センターで行われた。

 第3戦でシリーズ初黒星を喫したウォリアーズは、センターのジャベール・マギーを外し、オールラウンダーのアンドレ・イグダーラを先発起用。ステフィン・カリークレイ・トンプソンケビン・デュラントドレイモンド・グリーンを加えた5人によるスモール・ラインナップでこの試合に臨んだ。

 試合序盤。ウォリアーズはデュラント、ペリカンズはアンソニー・デイビスが互いに加点する中、ウォリアーズがトンプソン、カリー、デュラントによる13連続得点で第1クォーター残り6分43秒で17-4と13点をリードする。

 ペリカンズはデイビスとドリュー・ホリデーらが点を重ねていくものの、ウォリアーズはグリーンが2本の長距離砲を沈めるなどオフェンスが好調。このクォーターは2ケタリードを維持し、37-22と、15点のリードで最初の12分間を終える。

 第2クォーター。ホームのペリカンズがニコラ・ミロティッチやラジョン・ロンドの活躍で得点していくものの、ウォリアーズはベンチ陣が奮闘。ショーン・リビングストンやデイビッド・ウェスト、クイン・クックのショットで2ケタのリードを譲らない。

 それでも、残り5分8秒にホリデーがフリースローを2投とも決めて、ペリカンズがようやく点差を1ケタ(42-51)にする。その後デュラントが2連続ジャンパーで突き放すも、ペリカンズはイートワン・モアにデイビス、ミロティッチが立て続けに得点し、残り1分10秒には51-55の4点差まで詰め寄る。

 するとウォリアーズはカリーとデュラントのショットで61-54の7点差までリードを広げ、前半を終えた。

カリー(左)はデュラントに次ぐ23得点、グリーン(右)は攻防両面でマルチな数字を残して勝利に大きく貢献[写真]=Getty Images

 第3クォーター序盤。ウォリアーズはデュラントのダンクにイグダーラの3ポインター、トンプソンのフリースロー2本とスタートダッシュに成功し、リードを14点まで広げる。ペリカンズはデイビスとホリデーのショットで対抗するも、カリーにデュラント、トンプソンの猛攻を食らい、残り4分7秒で両チームの点差は21(85-64)となった。

 そこからペリカンズはデイビスにホリデー、モアらがショットを決めたが、ウォリアーズのオフェンスを防ぎきることができず、このクォーター終了時点で94-73。ウォリアーズが21点のリードを奪う。

 ペリカンズは最終クォーターでも19-24と、ウォリアーズの得点を上回ることができず、最終スコア118-92でウォリアーズが圧勝。シリーズ戦績を3勝1敗とし、カンファレンス・ファイナル進出へ王手をかけた。

27投中15本のショットを沈めたデュラントが、ウォリアーズをシリーズ王手へと導いた[写真]=Getty Images

ベストな状態へと引き上げたデュラント

 ウォリアーズでは、デュラントがゲームハイの38得点に加えて9リバウンド5アシスト、カリーが23得点、トンプソンが13得点7リバウンドをマーク。さらにグリーンが8得点9リバウンド9アシスト4スティール2ブロック、イグダーラが6得点7リバウンド6アシスト3スティールと縦横無尽にコートを駆け回り、ベンチスタートのクックが12得点を奪った。

 「俺はただ自分自身に問いかけたんだ。『試合後に何が起ころうと気にしなければ、俺はベストでいられるんだ』ってね。俺にとってコートで自由に楽しむことができる状態なんだ。それはつまり、ショットをミスしたかどうかなんて気にせず、ショットを打ち続けて、アグレッシブにプレーし続けることなのさ」とデュラント。試合後の会見で語ったこの言葉どおり、デュラントはゲームで最も輝いていたと言っていい。

 「スコアリング・ポジションにいる彼(デュラント)を探しただけ。時々、それが本当に簡単なときがある。(今夜は)彼にボールを渡すだけだった。彼はすばらしいスコアラーなんだから、考えすぎないほうがいいんだ」とカリーもデュラントの働きぶりを絶賛した。

 一方、1勝3敗となったペリカンズでは、デイビスが26得点12リバウンド、モアが20得点、ホリデーが19得点7リバウンド、ベンチスタートのイアン・クラークが11得点3アシスト3スティールを記録。

 第3戦で21アシストを挙げたロンドは、11リバウンドを挙げたものの、得点とアシストは6で、ターンオーバーを4本犯すなど不完全燃焼。ミロティッチも7投中6本のショットをミスしてしまい、7得点11リバウンドで試合を終えた。

 デイビスは「俺たちはいくつものイージーショットをミスしてしまった。それにゲームプランでも少し失敗が生じてしまったことで、彼らを波に乗せてしまった」と敗戦を悔んだ。それでも、「俺たちにはもう1つチャンスがある。どんなときであろうと、俺たちは相手チームに一発食らわせてきた。俺たちは(大敗を喫した後の試合で)うまく仕返ししてきたから」と、第5戦への意気込みを語っている。

 ウォリアーズの王手で迎えるシリーズ第5戦は9日(同8日)、ウォリアーズの本拠地オラクル・アリーナで行われる。ホームでシリーズ決着を狙う王者ウォリアーズに対し、ペリカンズは2勝目を奪うことができるかに注目したい。

1勝3敗の瀬戸際に追い込まれたペリカンズ。デイビスを筆頭に第5戦で必勝を期す[写真]=Getty Images

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