2018.05.13
5月7日(現地時間6日)、ヒューストン・ロケッツ(2勝)とユタ・ジャズ(1勝)によるウエスタン・カンファレンス・セミファイナル第4戦が、ジャズのホーム、ビビント・スマート・ホーム・アリーナで行われた。
On his 33rd birthday, Chris Paul puts up 27 PTS, 12 REB, 6 AST to help the @HoustonRockets head home with a 3-1 series lead! #Rockets #NBAPlayoffs pic.twitter.com/Rykh2f9DSg
— NBA (@NBA) May 7, 2018
ホームでシリーズを2勝2敗のタイに持ち込みたいジャズは、デリック・フェイバーズをベンチスタートへ移行し、ジェイ・クラウダーをスターターに抜てき。よりオフェンシブなスターターでこの試合に臨んだ。
試合は現地時間6日に33歳の誕生日を迎えたクリス・ポールのプルアップ・ジャンパーで動き出す。ロケッツはジェームズ・ハーデン、クリント・カペラのショットも続き、第1クォーター残り6分26秒にPJ・タッカーの3ポインターで11-3とリード。
ジャズはダンテ・エクサムの2連続レイアップ、ジョー・イングルズやクラウダーのショットで点差を詰めていき、残り3分56秒で4点差とするも、ハーデンやエリック・ゴードン、ジェラルド・グリーンが加点。ロケッツがこのクォーターを7点リード(30-23)で終える。
第2クォーターに入っても、ロケッツの勢いは衰えず。ポールのジャンパー、グリーンの3ポインター、ルーク・バー・ア・ムーテの3ポイントプレーで15点差までジャズを突き放す。
クラウダーやロイス・オニール、ドノバン・ミッチェルが奮闘していくジャズに対し、ロケッツはトレバー・アリーザやタッカーの長距離砲で応戦。残り2分39秒、オニールの強烈なダンクをきっかけに、イングルズやミッチェルが着実にショットを決めていき、ジャズが5点差まで近づくと、ハーデンとポールがショットを決め、58-48のロケッツ10点リードでハーフタイムへ。
後半に入り、ジャズはミッチェルやイングルズのショットで10点差まで引き戻すも、ロケッツはゴードンの5連続得点などで入れ返し、徐々にリードを広げていった。
第3クォーター残り3分にポールのジャンパーが決まり、ロケッツのリードは19点に。その後ジャズはフェイバーズにイングルズ、ハウル・ネトの得点で点差を縮め、65-79の14点ビハインドで最終クォーターを迎える。
第4クォーター序盤。ミッチェルの3ポインターとネトのショットでジャズが1ケタ点差(70-79)まで詰め寄った。そこからルディ・ゴベアやミッチェルの得点で追い上げ、残り5分58秒でロケッツとの差は5点(80-85)に。
しかしロケッツがそこから加速。イングルズのショットをはさんで、ロケッツはカペラ、アリーザ、ポール、ハーデンが加点し、リードを2ケタに拡大。ディフェンスでは残り2分39秒からカペラが4本のブロックをお見舞いする大活躍で、ジャズの追い上げをシャットアウト。最終スコア100-87でロケッツが制し、シリーズ突破まであと1勝となった。
ロケッツではポールがゲームハイとなる27得点に12リバウンド6アシスト、ハーデンが24得点4スティール、カペラが12得点15リバウンド2スティールに加え、キャリアハイに並ぶ6ブロックをマーク。
ジャズはミッチェルが25得点9リバウンド4スティール、イングルズが15得点8リバウンド4アシスト、ゴベアが11得点10リバウンド3ブロックを挙げたものの、ロケッツのディフェンスの前にフィールドゴール成功率38.6パーセントと苦しんだ。
試合後の会見で「俺たちはユタに来て、あふれんばかりの闘志を見せ付けることができ、2勝することができたと思う」と語ったポール。ロケッツはここ2戦、ジャズのフィールドゴール成功率を42.0パーセント未満に抑え込むディフェンスを見せており、オフェンスだけのチームではないことをプレーオフで証明している。
ジャズのクイン・スナイダーHCは「我々はリム付近で22本ものショットをミスしてしまった。(試合に勝利する)チャンスがあったが、自分たちのミスで台無しにしてしまった」とこの試合を振り返っていた。
一方、ロケッツのマイク・ダントーニHCは「勝つための方法は、毎回同じになることはない。我々はただのジャンプシューティング・チームではないということさ」とチーム力の高さについてコメント。
1勝3敗となったジャズは9日(同8日)、ロケッツのホーム、トヨタ・センターで行われる第5戦に臨むこととなる。この試合ではハムストリングの負傷でここまで欠場していた司令塔、リッキー・ルビオが復帰できる見込みがあるのだが、爆発的な攻撃力を誇るロケッツを破るためには、オフェンスを復調させることが急務。どのようにしてロケッツのディフェンスにアジャストしていくのかが、このシリーズを長引かせるポイントとなるだろう。
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