2018.10.22

開幕から3試合連続で20得点10リバウンド以上の大暴れを見せるジョエル・エンビード

攻防兼備のエンビードは、ビッグマンとしてリーグ屈指の実力者である[写真]=Getty Images
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殿堂入りしたシクサーズの名選手たちと並ぶ記録を残す24歳のビッグマン

 昨季6年ぶりにプレーオフ出場を果たしたフィラデルフィア・セブンティシクサーズは、今季もイースタン・カンファレンスでトップクラスの戦力を誇る。

 そしてこのチームの大黒柱は、昨季オールスターに初選出されたキャリア3シーズン目のビッグマン、ジョエル・エンビードだ。

 夏の間から「調子がいい」と語っていたエンビードは、プレシーズンゲームから20得点以上を毎試合記録するほど好調をキープ。レギュラーシーズン開幕後も、リーグ屈指のビッグマンとしてすばらしい成績を残している。

 10月17日(現地時間16日)に行われたボストン・セルティックスとの開幕戦。チームは敗れてしまったものの、エンビードは23得点10リバウンド2ブロックと奮闘。19日(同18日)のシカゴ・ブルズ戦では30得点12リバウンド4ブロック、さらには21日(同20日)のオーランド・マジック戦でゲームハイとなる32得点に10リバウンドを奪い、2連勝に大きく貢献。

 開幕3試合を終えて、エンビードは平均34.3分28.3得点10.7リバウンド2.7アシスト2.0ブロック。フィールドゴール成功率50.8パーセント、フリースロー成功率82.6パーセントと、見事な成績を残している。開幕3試合連続で20得点10リバウンド以上はそう簡単にたたき出せる数字ではない。

柔らかいシュートタッチでフェイドアウェイジャンパーも決めるエンビード。スキルの高さは特筆すべきものがある[写真]=Getty Images

 ちなみに、『NBA.com/Stats』によると、70年の歴史を誇るシクサーズにおいて、今季のエンビードと同等以上の成績を残したことがあるのは3選手のみ。

 ドルフ・シェイズ(元シクサーズ)はかつて2度、開幕から4試合連続で20得点10リバウンド以上をマーク。ウィルト・チェンバレン(元フィラデルフィア・ウォリアーズほか)も2度、シェイズと同様のスタッツを残した。直近では1986-87シーズンに開幕から3試合連続でチャールズ・バークリー(元フェニックス・サンズほか)が記録しており、いずれもバスケットボール殿堂入りを果たした名選手となっている。

 213センチ113キロの体格ながら、ドライブから3ポイントまでオールラウンドにプレーできるエンビードはまだ24歳。今後も成長していくことができれば、リーグに名を残すほどの名プレーヤーになれると言っていいだろう。

バークリーは公称198センチと小さかったものの、それを補うほどの驚異的なパワーにジャンプ力を持ち、相手との駆け引きが抜群にうまかった[写真]=Getty Images

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