2018.11.11
10月28日(現地時間27日)に行われたシャーロット・ホーネッツ戦。フィラデルフィア・セブンティシクサーズは105-103でホーネッツを下し、今季成績を3勝3敗の五分に戻した。
この日がキャリア通算100試合目となったオールスターセンター、ジョエル・エンビードは、この試合でチームトップの27得点14リバウンドに2ブロックをマークし、勝利に貢献。
そして、キャリア100試合を終えてエンビードは通算2,247得点1,009リバウンド201ブロックとなった。キャリア平均22.5得点10.1リバウンド2.0ブロックと、ビッグマンとしてすばらしい成績をここまで残している。
『NBA.com/Stats』によると、キャリア100試合で通算2,000得点1,000リバウンド200ブロックに到達した選手は、エンビードが史上7人目だという。これまで同記録に到達した選手のリストには、いずれもバスケットボール殿堂入りするレベルの偉大な選手たちが名を連ねているので紹介したい。
まずはラルフ・ランプソン(元ヒューストン・ロケッツほか)。224センチの長身でパワーフォワードとセンターをこなした細身のビッグマンは、キャリア平均15.4得点8.8リバウンド1.6ブロックをマーク。ケガのためキャリア9年と短かったものの、ロケッツ在籍時は平均19.7得点10.5リバウンド1.9ブロックを残し、1986年にはNBAファイナルへ進出。
続いて、1990年代を代表するビッグマンたちがズラリと並ぶ。アキーム・オラジュワン(元ロケッツほか)はデビュー時、サンプソンと共に“ツインタワー”を形成。94、95年にはロケッツを2連覇へと導き、攻防兼備のビッグマンとして活躍した。キャリア平均21.8得点11.1リバウンド3.1ブロックを残し、通算ブロック数(3,830本)はNBA歴代トップを誇る。
1992年のドラフト同期、シャックことシャキール・オニール(元ロサンゼルス・レイカーズほか/全体1位指名)とアロンゾ・モーニング(元マイアミ・ヒートほか/全体2位指名)は、キャリア初期にライバルとして競い合い、キャリア後期にはヒートで共に優勝を果たした。
キャリア初期の4シーズンをオーランド・マジックでプレーしたシャックは、216センチ147キロの巨漢ながら、その体格からは想像できないほどのクイックネスを持ち、リーグを震撼。同チーム在籍時に平均27.2得点12.5リバウンド2.8ブロックを記録した。その後レイカーズへと移籍し、2000年から02年にかけて3連覇、06年にはヒートのフランチャイズ史上初の優勝をサポート。キャリア平均23.7得点10.9リバウンド2.3ブロックはビッグマンとして申し分ない成績と言っていいだろう。
モーニングは208センチ108キロと、センターとしては小柄な部類ではあったものの、鍛え抜かれた肉体とシュート力、そして激しい競争心を武器に活躍。キャリア初期の3シーズンをプレーしたシャーロット・ホーネッツでは平均21.3得点10.1リバウンド3.2ブロックと堂々たる成績。95-96シーズンから移籍したヒートでは大黒柱を務め、00年に腎臓疾患が発覚したものの、そこから復帰を果たした闘将として知られる男である。こちらもキャリア平均17.1得点8.5リバウンド2.8ブロックという見事な数字を残してみせた。
残る2人はデイビッド・ロビンソンとティム・ダンカン(共に元サンアントニオ・スパーズ)。99年のスパーズ初優勝の立て役者となった2人は、スパーズが誇る“ツインタワー”として知られている。共にプレーしたのは6シーズンだったものの、02-03シーズンにも優勝を果たし、師弟関係を築いてきた。
216センチ106キロの“動けるビッグマン”ロビンソンは、キャリア平均21.1得点10.6リバウンド3.0ブロックをマーク。94-95シーズンのMVPをはじめ、多くのアワードを獲得してきた。15-16シーズンまで現役でプレーしたダンカンは、スパーズが達成した5度の優勝すべてに主力として貢献。そのうち3度、ファイナルMVPに輝いた。シーズンMVPを2度獲得するなど、ダンカンはキャリア平均19.0得点10.8リバウンド2.2ブロックを残した。歴代最高のパワーフォワードの1人と評されている男は、殿堂入りの資格を得れば、真っ先に選出されるに違いない。
NBAの歴史に残る偉大なビッグマンたちの記録と肩を並べたエンビード。今後、ケガなどで長期欠場をすることなく、エンビードがキャリアを送ることとなれば、将来の殿堂入りも決して不可能ではないはずだ。
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