2018.12.10
先日、サンアントニオ・スパーズのグレッグ・ポポヴィッチHCが今年7月のトレードでトロント・ラプターズへと移籍したカワイ・レナードについて、「カワイはこのチームにおけるリーダーではなかった」と口にし、話題を集めていた。
すると、11月27日(現地時間26日)にトロントの記者たちの前でレナードが反論。地元メディアを通じて、前指揮官へこんなメッセージを発した。
「その話は聞いたよ。僕からすれば、面白いことさ。彼は昨季について話したのかどうかはわからないけど、僕がどれだけあのチームを率いていたかを忘れているんじゃないかな。何がどうあれ、僕は今ラプターズにいて、今シーズンに集中している。ほかの部分で何が起ころうと、気にしちゃいないさ」。
レナードは昨季までプレーしていたマヌ・ジノビリ(元スパーズ)、今季リーダーを務めているパティ・ミルズとラマーカス・オルドリッジとは違うアプローチでスパーズをけん引していたと切り返した。
「僕は毎日練習していた。常にハードにやっていたし、ゲームへ臨むうえでメンタリティーの面でも集中していた。それをチームメートたちに示していたと思ってる。コート上でチームメートたちがマッチアップについて僕に聞いてきたときには、「こっちに来い、あっちに行くんだ」といったようにモチベートしていたんだ。どういうことかわかるかい?」。
スパーズの大黒柱として、レナードはコート上でチームメートたちを鼓舞しつつ、正しいポジショニングをさせるなど、リーダーとは異なる部分で貢献していたようだ。
1シーズンを送るうえで、リーダー役ではなかったとはいえ、コート上のコンダクター、日本で言えば“ゲームキャプテン”といったところだろうか。
26日(同25日)終了時点で、ラプターズはリーグトップの17勝4敗と絶好調。チームトップの平均24.7得点を記録するレナードは、新天地ラプターズで本来の実力を発揮していると言っていいだろう。
ちなみに、レナードがラプターズの一員として古巣スパーズのホームで対戦するのは来年の1月4日(同3日)。恩師ポポヴィッチHCや昨季までのチームメートたちとのやり取りが、早くも楽しみになってきた。
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