2018.12.31
現役時代にフィラデルフィア・セブンティシクサーズ、フェニックス・サンズ、ヒューストン・ロケッツでプレーし、2006年にバスケットボール殿堂入りを果たしたレジェンド、チャールズ・バークリー(元サンズほか)は、引退後『NBA on TNT』を中心にアナリストとして活躍している。
そのバークリーが、12月21日(現地時間20日)に『ESPN』の番組へ出演し、今季のデンバー・ナゲッツについて絶賛していたので紹介したい。
20日(同19日)終了時点で、21勝9敗のナゲッツはウエスタン・カンファレンスのトップに立っている。現在はポール・ミルサップ、ウィル・バートン、ギャリー・ハリスをケガで欠いており、今夏獲得したアイザイア・トーマスも股関節のリハビリから戦列復帰できていない状況ながら、ここ13試合で11勝と好調を維持している。
バークリーはナゲッツで大黒柱を務めるニコラ・ヨキッチをMVP候補筆頭に挙げていた。
「現時点のNBAにおいて、唯一の好材料はデンバー・ナゲッツだ。あのチームは本当に最高だ。俺は1か月前、2か月前にもナゲッツがNBAのサプライズチームになると言ってきた。さらに言わせてもらうと、今現在、今季のMVP最有力候補はヨキッチがふさわしいと俺は思う」。
自身が発言したことがそのとおりになり、バークリーは喜んでいる部分もあるのかもしれないが、ヨキッチの活躍は誰もが納得せざるをえないはずだ。
キャリア4シーズン目をプレーするセルビア出身のビッグマンは、ここまで全30試合に出場。平均30.9分18.1得点10.2リバウンド7.4アシスト1.5スティールをマークしており、オールラウンドなプレーに磨きがかかっている。センターながら平均アシストでリーグ10位に入っており、オフェンスでもポストプレーからドライブ、ジャンパー、3ポイントと器用にこなしている。
また、ナゲッツにはヨキッチに次ぐチーム2位の平均17.6得点に4.5リバウンド5.1アシストを記録しているジャマール・マレーという核となる選手がおり、ヨキッチと共にチームをけん引。
ナゲッツは主力の戦線離脱のため、戦力ダウンがささやかれる中、2年目の控えポイントガードのモンテ・モリスが平均10.1得点2.8リバウンド4.1アシスト、トレイ・ライルズが平均10.0得点4.7リバウンドを挙げるなどベンチ陣が奮闘。途中加入したベテラン、ニック・ヤングも要所でショットを決めて勝利に貢献している。
今後主力が復帰することで、ナゲッツの戦力はますます充実するに違いない。チーム躍進の立て役者ヨキッチが今季MVPを獲得できるかは未確定要素ではあるものの、大混戦のウエストでトップの成績を残すことができるならば、その可能性は高くなってくるだろう。
過去2シーズン連続でプレーオフ出場を1勝差で逃してきただけに、ナゲッツの今季に懸ける意気込みは相当なもの。ヨキッチとマレーの長期離脱さえなければ、今後も勝ち星を量産し、さらに勢いを増していくのではないだろうか。
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