2019.07.10
キャリア4シーズン目となった今季、ビクター・オラディポ(インディアナ・ペイサーズ)の代替選出でオールスターとなったディアンジェロ・ラッセル(ブルックリン・ネッツ)は、間違いなく自己ベストのシーズンを送った。
81試合すべてに先発出場したラッセルは、いずれもキャリアハイとなる平均30.2分21.1得点7.0アシストに3.9リバウンド1.2スティールを残し、ネッツを2015年以来初のプレーオフへと導く原動力に。
フィラデルフィア・セブンティシクサーズとのプレーオフ、ファーストラウンドでネッツは1勝4敗で敗れたものの、シリーズ初戦でラッセルはチームトップの26得点で勝利の立て役者となった。
今夏制限付きフリーエージェント(FA)となるラッセルは、シリーズ敗退後に『ESPN』へこう語っていた。
「もちろん、僕はここにいたい。でもこれはビジネスだということも理解している。この先、どんなことが起こるかは分からないから、今のような役割でプレーできないかもしれない。でも僕は、ここに残って誰かにネッツで一緒にプレーしようと言いたい。その可能性は十分あると思ってる。だから僕は、このチームに残りたい」。
この時点では、ラッセルはネッツと再契約する可能性が高いと、誰もが予想していたに違いない。
ところが、ネッツはアトランタ・ホークスとのトレードでキャップスペースを大きく空けたことで、今夏大物選手を2人獲得できることが明らかになると、そのターゲットにカイリー・アービング(ボストン・セルティックス)とケビン・デュラント(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)の名前が挙がった。
特にカイリーはニュージャージーに家を購入したと複数の現地メディアで報じられており、ネッツもカイリー獲得に強い関心を示しているというのが現状だ。
6月16日(現地時間15日)、ロサンゼルス・レイカーズがニューオーリンズ・ペリカンズからアンソニー・デイビスを獲得するトレードが合意に達したことで、レイカーズはカイリーあるいはケンバ・ウォーカー(シャーロット・ホーネッツ)の獲得を狙うというウワサがあるものの、カイリーのネッツ行きという線は消えたわけではない。
そんな中、『SNY.TV』のイアン・ベグリーは、ネッツがカイリーと契約を結んだ場合、ラッセルがネッツに戻ることは「まったくあり得ない」と報道。
そこでラッセルの移籍先として真っ先に浮かんでくるのは、ペイサーズだとベグリーは報じている。また、『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者は、ユタ・ジャズ、オーランド・マジック、ミネソタ・ティンバーウルブズ、そしてペイサーズがラッセル獲得に動くことになると報じている。
もっとも、ラッセルは制限付きFAのため、ペイサーズをはじめとする複数のチームが高額契約をオファーしたとしても、その金額にマッチすればネッツに残留となる。
7月1日(同6月30日)のFA戦線を前に、デイビスという超大物の移籍が確定したNBA。今後も目が離せない展開になりそうだ。
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