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6月30日(現地時間29日)、今季ニューオーリンズ・ペリカンズとミルウォーキー・バックスでプレーし、2018-19シーズン終了後に制限なしフリーエージェント(FA)となったニコラ・ミロティッチがNBAを離れてユーロリーグのバルセロナ(スペイン)へ移籍することが明らかとなった。
『The Athletic』を皮切りに、複数の現地メディアがミロティッチのバルセロナ移籍について報じている。
208センチ113キロの“ストレッチ4”タイプのミロティッチは、レアル・マドリード(スペイン)でスターとして活躍後、14-15シーズンからシカゴ・ブルズへ加入してNBA入り。
昨季途中までの約4シーズンをブルズでプレーし、計243試合(うち先発は59試合)に出場。平均23.0分11.4得点5.4リバウンド1.3アシストをマーク。昨季途中のトレードで加入し、今季途中まで所属したペリカンズでは計62試合(うち先発は33試合)をプレー。平均29.0分15.7得点8.2リバウンド1.2アシストを残した。
今年2月のトレードデッドラインでバックスへと加入したミロティッチは、ヤニス・アデトクンボやエリック・ブレッドソーのドライブを最大限に活かすべく、ストレッチ4としての活躍を期待されていた。
3月中旬まで14試合(うち先発は3試合)に出場し、平均22.9分11.6得点5.4リバウンド1.4アシストを記録するも、左手親指のケガのためレギュラーシーズン終了まで戦線離脱。プレーオフでは14試合(うち先発は8試合)に出場し、平均21.3分9.5得点4.3リバウンドを挙げたものの、フィールドゴール成功率37.6パーセント、3ポイント成功率は28.9パーセントと、マイク・ブーデンホルザーHC(ヘッドコーチ)の期待に応えることはできず。
トロント・ラプターズとのカンファレンス・ファイナルでは最初の4試合で先発出場し、20分以上のプレータイムでいずれも2ケタ得点を挙げていたものの、チームが2連敗を喫したこともあり、第5戦はベンチスタートで約9分の出場で無得点、第6戦はコートに出ることなくシリーズを終えていた。
ペリカンズの一員として迎えた昨年のプレーオフ。ミロティッチはアンソニー・デイビス(現ロサンゼルス・レイカーズ)とドリュー・ホリデーと共に主軸を務め、平均35.6分15.0得点9.6リバウンド1.7アシスト1.1スティール1.3ブロックをマーク。3ポイントを43.1パーセントの高確率で沈めて大活躍を見せていたものの、バックスで本来の実力を発揮することはなかった。
『ESPN』のボビー・マークスによると、28歳のミロティッチがNBAチームと契約すれば、年平均1,200万ドルから1,400万ドル(約12億8,400万円から14億9,800万円)の契約を結ぶことが予想されていたのだが、古巣のユーロリーグへと戻ることに。
ミロティッチはNBAで計5シーズンをプレーし、通算319試合(うち先発は95試合)に出場。平均24.2分12.3得点5.9リバウンド1.3アシスト、3ポイント成功率35.9パーセントを残した。
今後NBAに復帰するかどうかは不透明ではあるものの、新たな決断を下したミロティッチの今後の活躍に期待したい。
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