2020.04.30
7月1日(現地時間6月30日)のフリーエージェント(FA)交渉解禁から約1か月が経過し、NBAでは大多数の選手が再契約あるいは移籍に合意しており、今季に向けて各チームのロースターが固まってきた。
もっとも、毎年数多くのルーキーがNBA入りし、チームと契約を結ぶこともあり、選手の入れ替わりは激しく、所属先が決まらないまま開幕を迎えるケースも多い。
ポジション別に見てみると、シューティングガードにNBAで実績を残してきたFAの選手が多い。ランス・スティーブンソンやビンス・カーター、イマン・シャンパートという、中堅からベテランが名を連ねている。
また、キャリア19シーズン目となった昨季、フェニックス・サンズでプレーした39歳のジャマール・クロフォードも今季の所属先が決まっていない。もっとも、この男は昨年も開幕直前にサンズと契約合意していたため、自身がフィットするチームを辛抱強く見ていると言っていいだろう。
そのクロフォードが、31日(同30日)に自身のツイッターで「ショーン・リビングストンはクリッパーズのセカンドユニットとして完璧にフィットするだろうね。物事というのは一周して元に戻るものなのさ」と投稿。
Shaun Livingston would be a PERFECT fit with the Clips on that second unit. Everything coming full circle, makes too much sense! 🙌🏾
— 🏁 Jamal Crawford (@JCrossover) July 30, 2019
今夏ゴールデンステイト・ウォリアーズを解雇されたリビングストンは、キャリア14年を誇る33歳のベテランポイントガードで、キャリア最初の3シーズンをロサンゼルス・クリッパーズでプレーしていた。
現時点で今季の所属先は決まっていないのだが、クロフォードはクリッパーズ入りを勧めていた。今夏カワイ・レナードとポール・ジョージというリーグ屈指の実力者を2人も獲得したクリッパーズは、今季の優勝候補と評されている要注目チーム。
予想スターターはパトリック・ベバリー、ジョージ、レナード、モントレズ・ハレルにイビツァ・ズバッツとなっており、セカンドユニットにはルー・ウィリアムズ、ランドリー・シャメット、モーリス・ハークレス、ジャマイカル・グリーンといった選手たちがいる。
ここ2年連続で最優秀シックスマン賞に輝いているウィリアムズは、基本的にはスコアラーであり、ボールを保持することが多い選手。だが185センチ79キロと小柄で、ディフェンスではミスマッチになってしまうことが予想される。その点、リビングストンには201センチという高さがあり、ボールを独占することなく、ポストプレーやミドルレンジジャンパーで得点できるため、ウィリアムズの補佐役として機能するかもしれない。
はたして、クロフォードがツイッターで言い放った提案は現実のものとなるのか。クリッパーズのロースターにはキャリア10年以上のベテランがウィリアムズのみのため、覇権争いの中でリビングストンのような優勝経験を持つベテランを必要とする可能性は十分ありそうだ。
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