2021.09.08
今夏のフリーエージェント(FA)戦線で、ニューヨーク・ニックスはオールスター級の超大物選手を獲得することはできなかった。
それでも、ドラフト全体3位でRJ・バレットを指名し、FAではジュリアス・ランドルやエルフリッド・ペイトン、タージ・ギブソン、ボビー・ポーティス、マーカス・モリス、ウェイン・エリントン、レジー・ブロックという複数年のNBAキャリアを持つ選手たちとの契約に成功。
2013年を最後にプレーオフから遠ざかっているニックスは、今季も出場できるかどうか疑わしいものの、イースタン・カンファレンス最下位の17勝65敗に終わった昨季と比較すれば、十分戦える布陣をそろえたと言っていいだろう。
そんな中、2シーズン連続で平均2ケタ得点を記録中のポーティスが現地メディア『WAAR Media』へ今季の意気込みを語っていたので紹介したい。
2015年のドラフト1巡目22位でシカゴ・ブルズから指名されたポーティスは、アーカンソー大学出身の24歳。211センチ113キロという立派な体格を誇るパワーフォワードは、ブルズでプレーした一昨季に平均22.5分13.2得点6.8リバウンド1.7アシスト、ブルズとワシントン・ウィザーズでプレーした昨季は平均26.0分14.2得点8.1リバウンド1.4アシストを記録してきた。
今季でキャリア5シーズン目を迎えるポーティスが掲げる目標は、最優秀シックスマン賞に輝くことだという。
「僕は最優秀シックスマンになりたい。いつだってそれが僕のゴールなんだ。昨年僕はそれをゴールに設定して、今シーズンに達成するつもりさ。僕は自分のゲームをハードなワークアウトを通して磨いている。オフェンス面でより多くのことができるように向上し続けているんだ。だから今シーズンは僕にとって最高のシーズンになるだろうね」とポーティスは言う。
昨季のポーティスは2チームで計50試合に出場したのだが、そのうち半分以上を占める28試合に先発出場していたこともあり、最優秀シックスマン賞の投票はゼロ。一昨季もゼロだったのだが、今季のポーティスはランドルのバックアップを務めることが濃厚で、ベンチからエネルギッシュなプレーで得点とリバウンドを量産することが期待できる。
ただし、シックスマン賞の投票は個人成績に加えてチーム成績も大きく影響するため、ニックスがイースト上位の成績を残さなければ、ポーティスの受賞は厳しいだろう。
それでも、勝負どころで貴重なショットを沈めたり、リーグトップクラスの戦績を残す強豪チーム相手に大暴れして白星をもぎ取る機会が増えれば、今季ポーティスが自身の目標を達成する可能性はあるはずだ。
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