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今季2試合を終えて、ヒューストン・ロケッツは1勝1敗。ミルウォーキー・バックスとの開幕戦では逆転負けを喫したものの、ニューオーリンズ・ペリカンズ戦では新加入のラッセル・ウェストブルックがトリプルダブルをマークする活躍を見せ、今季初勝利を飾った。
その一方で、ジェームズ・ハーデンがここまで平均24.0得点5.5リバウンド9.5アシスト1.0スティールを残しているものの、フィールドゴール成功率は23.8パーセント、3ポイント成功率は11.5パーセントと壊滅的。フリースローで平均12.5得点を稼いでいるとはいえ、スロースタートとなっている。
ロケッツは10月29日(現地時間28日)、ウェストブルックの古巣オクラホマシティ・サンダーをホームのトヨタ・センターに迎えて今季3試合目を戦うのだが、マイク・ダントーニHC(ヘッドコーチ)は今季を通して、奇抜なアイデアがあるようだ。
現地メディア『ClutchPoints』によると、ダントーニHCが「今シーズンのどこかで、タボ・セフォローシャをセンターとして起用するかもしれない」と発言したという。
今季からロケッツに加入したセフォローシャは、201センチ99キロのフォワードで、キャリア14年目の35歳。ここまで2試合に出場して平均12.0分5.5リバウンド1.5アシストを記録するも、3本放ったショットは全てリムに弾かれており、無得点となっている。
ロケッツがセフォローシャをセンターで起用する場面。それはおそらくスモールラインナップで臨む時だろう。ハーデン、ウェストブルックに加えて、第3の得点源エリック・ゴードン、チームが誇る名脇役PJ・タッカーと組む5人目として、セフォローシャを起用するのではないだろうか。
一昨季のロケッツは、ゴールデンステイト・ウォリアーズとのウェスタン・カンファレンス・ファイナルで、ハーデン、クリス・ポール(現サンダー)、ゴードン、タッカーに、トレバー・アリーザ(現サクラメント・キングス)を加えた5選手でスモールラインナップを形成。全員が3ポイントを決めることができ、ディフェンスでもマッチアップ相手を苦しめるほどのフィジカルの強さがあったことで、ウォリアーズを苦しめてきた。
そう考えると、ダントーニHCがセフォローシャをセンターとして起用する可能性は十分あると言っていい。
現地時間28日、同メディアをはじめとする複数のメディアから「今季はセンターでプレーするかもしれない」と言われたセフォローシャは、意外にも好意的に受け取っていた。
「なんで僕がセンターじゃダメなの? バスケットボールだからいいじゃないか。僕はコートにいることが大好きなんだ。だからどのポジションだろうとプレーできるなら最高さ。ゲームは変わってきているし、ポジションという概念はさらに曖昧になってきているからね。僕はその機会を楽しみにしているよ」。
ディフェンスに秀でたセフォローシャは、爆発力こそあまりないものの、昨季の3ポイント成功率はキャリアの中で2番目に高い43.6パーセント。キャリア平均でも35.1パーセントと決して悪くはない数字。
ロケッツ加入後に試投数が増し、今ではコーナースリーの名手となって活躍するタッカーのように、セフォローシャがロケッツで3ポイントの威力を増すことができれば、さらに有能な“3&D”と化す可能性はある。
はたして、セフォローシャは35歳で訪れた新たなチャレンジをモノにすることができるのか。ロケッツの今後の動向に注目していきたい。
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