2019.12.26
12月12日(現地時間11日)。ヒューストン・ロケッツは敵地ロケット・モーゲージ・フィールドハウスに乗り込み、クリーブランド・キャバリアーズと対決した。
アウェーのロケッツが第1クォーターを終えて35-29とリードするも、第2、3クォーターはホームのキャブズが奮戦して53-53の五分。すると6点ビハインドで迎えた第4クォーターに、キャブズは一挙17連続得点をたたき出し、ロケッツから11点のリードを奪う。
だがそこでジェームズ・ハーデンがキャブズの前でスコアリングショーを開演。ドライブからフローターやレイアップ、3ポイントを連発したハーデンは、このクォーターだけで20得点の集中砲火を浴びせた。
もっとも、キャブズは試合終盤まで互角に渡り合った。残り2分24秒にハーデンの3ポイントが決まってロケッツが逆転するも、ケビン・ポーターJr.がすぐさま3ポイントを入れ返してキャブズが再び逆転に成功。
しかし、ロケッツは残り1分3秒にハーデンがフローターを決めて逆転すると、キャブズのターンオーバーを挟んでPJ・タッカーが残り37.9秒に決勝弾となる3ポイントをねじ込み、最終スコア116-110で制した。
「彼は何本もショットを決めた。僕らにはどうしようもないよ」とポーターJr.が明かしたように、ハーデンは最終クォーターだけで4本の3ポイントを放り込むなど絶好調。フィールドゴール8投中7本を決め切る大暴れで、キャブズのあわや大金星かという試合を支配。
終わってみれば、ハーデンは今季4度目となる50得点ゲーム。フィールドゴール34投中20本、うち3ポイントを18投中10本も成功させ、フリースロー5本も全て決めて55得点に8アシスト2スティール2ブロックという超絶パフォーマンス。
さらにラッセル・ウェストブルックが23得点7リバウンド6アシスト4スティール、クリント・カペラが10得点13リバウンド3ブロック、タッカーが8得点5リバウンド2スティールを記録。
「信じられない活躍だったね。もし彼が(今夜のような活躍を)初めてやったとしたら、『おぉ! 見ろよあれ』ってなるんだが、彼の場合はこのレベルをここ数年やってるからね」とマイク・ダントーニHC(ヘッドコーチ)は平然としていた。
そして「いいディフェンスからジェームズ・ハーデンのオフェンスへと持ち込むことができた。彼のオフェンス面における活躍だけでなく、ディフェンス面の働きも称賛すべきだ。我々がこの試合に勝利すべく、ディフェンスをすべきだと認識したんだろう。彼はそれを実行したんだ。常に正しいポジションにいたよ」とエースを称えた。
ハーデンはキャブズ相手に55得点したことで、15もの異なるフランチャイズ相手に50得点ゲームを達成。『ESPN Stats & Info』によると、この記録を上回るのはマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)とコービー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)の17チームのみ。
イースタン・カンファレンス下位に沈むキャブズ相手に苦戦したとはいえ、ハーデンはチームについて揺るぎない自信を持っている。
「俺たちはすごいチーム。彼ら(キャブズ)はベストを尽くして俺たちに向かってきた。だから『俺たちはロケッツなんだ。特別なエナジーを見せてやろうぜ』という感じで応戦したのさ」
キャブズでは6本の3ポイントを決めたポーターJr.がチームトップの24得点に3スティール、コリン・セクストンが18得点、ケビン・ラブが17得点11リバウンド、ジョーダン・クラークソンが17得点を残すも強豪撃破ならず。
8連敗となったキャブズは、ここ15戦で14敗と不振が続いている。
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