2020.02.29
今季でキャリア3年目を迎えるロサンゼルス・レイカーズのカイル・クーズマは、これまでにない環境と役割の変化に適合しようとここまで奮闘している。最初の2シーズンではスターターとして起用されることが多く、プレータイムも平均で30分以上を確保し、得点も1年目は平均16.1得点、2年目は18.7得点と若手としては伸び伸びとプレーすることが多かった。
しかし今季3年目はシックスマンとしてベンチ出場することがメインとなり、ここまで平均プレータイム24.8分で13.2得点3.9リバウンド1.0アシストを記録。「出場時間を多く得られる時は、いつでも自分の最善を尽くせる。僕はリズムプレーヤーだ」と、1月11日(現地時間10日)のダラス・マーベリックス戦をあとにコメントしたクーズマ。その試合で約34分出場して26得点と勝利に貢献したことを踏まえると、彼はある程度まとまった時間を安定して得られた方が、本来のリズムを刻めるのかもしれない。
今季は時にプレータイムが20分未満だったり、得点が1ケタで終わるなど、変則的なシーズンを送っているクーズマ。だがそれでも夏の間のワークアウトの効果の表れか、試合では流麗なターンアラウンドフェイダウェイや、コーナーからの3ポイントシュートを見事に沈めるなど、要所において活躍している。彼は「僕の学習曲線は、センスの下でより加速してきている。だけどそれは向上のためであって、今の僕らは優勝争いのようにプレーしているんだ」と、今シーズンのここまでを振り返る。『The Athletic』のビル・オラム記者が報じている。
また今季はすでに7試合で20得点以上を記録しており、スコアリングも強みの1つであるクーズマ。しかし彼は、「得点に関することではない。勝利を追求するということだ。皆が犠牲を払わなければならないのは明らかなことで、それがチームの向上へと繋がる」と語り、「得点の機会を手にしたのなら、それを活かしてアタックしてみせるさ。でもその機会がなかったとすれば、もちろんそうはならない。そういった考えがチームを構築している。僕は自分の道を見出さなければならなくて、勝利に貢献するための方法を見つけ出していく」と、あくまでチームファーストの考え方を示している。
優勝に向けてチームが引き締まる中、今季はロースターもコーチ陣も大きく入れ替わり、戦術も自身の役割も変わったことで、アジャストしていくのは極めて難しいことだろう。だがレイカーズが西の首位を走り続ける中、若手のクーズマも優勝に向けて勝利に貢献しようと全力を尽くしている。
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