2020.03.08

バックスとの東西首位決戦を制したレイカーズが7年ぶりのプレーオフ進出決定

アデトクンボ(右)率いるバックスを下したレイカーズのレブロン(左)[写真]=Getty Images
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「最高の競い合い」となった激戦を制したレブロンがゲームハイの37得点を奪取

 3月7日(現地時間6日、日付は以下同)に行われたミルウォーキー・バックスとロサンゼルス・レイカーズによる一戦は、両カンファレンスのトップチーム同士による激しい展開となる中、ホームのステープルズ・センターで戦ったレイカーズが113-103で勝利。

 前半を終えて48-48の同点。そして後半に入り、レイカーズが誇る超強力デュオ、レブロン・ジェームズアンソニー・デイビスがバックスに襲い掛かる。最後の24分間で、レブロンとデイビスがそれぞれ25得点をたたき出し、リーブトップの戦績(53勝9敗)を誇るバックスを下した。

 両チームは昨年12月20日にバックスのホーム、ファイサーブ・フォーラムで激突し、今季初戦はバックスが111-104で勝利していたため、直接対決の戦績は1勝1敗となった。

 今季の仮想NBAファイナル第2ラウンドは、両チームともフィールドゴール成功率42.0パーセント未満、3ポイント成功率も28.0パーセント未満という意地のぶつかり合いとなる中、レイカーズが誇る2人のスーパースターが要所で活躍し、昨季のMVPヤニス・アデトクンボ率いるバックスを制圧。

「最高の競い合いだった。ハイレベルで戦う機会を手にしたんだから、楽しいしエキサイティングなものだ。だが俺たちは自分たちがどれだけできるか分かってる」とレブロンが振り返ったように、レイカーズはホームコートを死守すべく、序盤から激しさを持ち込んでいた。

ボーゲルHCはアデトクンボ(左)へ見せたレブロン(右)のディフェンスを称えていた[写真]=Getty Images

 ゲームハイの37得点に8リバウンド8アシスト3スティールをマークしたレブロンについて、フランク・ボーゲルHC(ヘッドコーチ)も「私にとって、何が最も強烈だったかというと、ヤニスへのディフェンスだった。彼にとって、(アデトクンボをストップするという)任務への見解は見事だった。そしてオフェンス面で依然として信じられないパフォーマンスを見せてくれたよ」と絶賛。

 一方のバックスは、アデトクンボが32得点11リバウンド6アシストを奪うも、他の選手たちが大黒柱を援護するには至らなかった。ドンテ・ディヴィンチェンゾの17得点を筆頭に、ブルック・ロペスが13得点、クリス・ミドルトンが12得点、エリック・ブレッドソーが11得点を残すも、レイカーズに脅威を与えることはなかった。

「僕らは間違いなくスマートにプレーできなかった。簡単に彼らの侵入を許してしまったんだ。もっとうまくプレーしないといけない。このゲームから学んでいく」とアデトクンボが話せば、マイク・ブーデンホルザーHCも「相手の方が良かったということ。彼らは非常に優れたチームだ。多くのことをハイレベルでこなすことができる。このチームもそうだけどね。この敗戦から学び、我々も向上していくよ」と口にしていた。

アデトクンボ(左)とデイビス(右)はいずれも30得点以上を挙げる活躍を見せた[写真]=Getty Images

レイカーズを7年ぶりのプレーオフへと導いたレブロン「俺はこのチームを引き上げて、このフランチャイズが本来あるべき場所へと導くためにやって来た」

 なお、バックス戦を制したことで、レイカーズは2013年以来、7年ぶりのプレーオフ出場を決めた。通算16度の優勝を誇る名門レイカーズの歴史において、これまでプレーオフから遠ざかったのは2シーズン連続が最長だったが、14年以降は勝率5割にも届いていなかっただけに、通算17度目の優勝に向けて大きな一歩と言っていいだろう。

「俺はこのチームを引き上げて、このフランチャイズが本来あるべき場所へと導くためにやって来た。レイカーズが勝っていなければ、NBAじゃないさ。それが俺の責任であり、ここに来たゴールの1つでもある」とレブロンも上機嫌だった。

 そのレブロン率いるレイカーズが次戦で戦うのは、ウェスタン・カンファレンス首位争いを繰り広げているロサンゼルス・クリッパーズ。レイカーズ(48勝13敗)を5.5ゲーム差で追うクリッパーズ(43勝19敗)は、今季ここまでレイカーズと2試合を終えて2戦2勝。

クリッパーズとのウェスト首位決戦も要注目だ[写真]=Getty Images

 1月末にコービー・ブライアント(元レイカーズ)が急逝したことで、第3戦が延期となり、9日と4月10日に“LA対決”が行われることとなる。

「彼らが最近、どれだけいいプレーを見せているかは知ってる。両チームとも全員がそろってる状態で迎えるわけだから、彼らとまた戦えるというチャレンジがどうなるか楽しみにしている」とレブロン。

 豪華戦力を誇る両チームによるマッチアップは、今季のウェスト決勝の前哨戦と言っても過言ではないだけに、一際大きな注目を集めるに違いない。

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