2020.06.23
今シーズン、大物ルーキーとして多くのファンから注目を浴びていたニューオーリンズ・ペリカンズのザイオン・ウィリアムソン。2019年NBAドラフトでは全体1位でペリカンズに指名されたが、プレシーズン中に右ひざの半月板を損傷し、今年1月のデビュー戦まで長期離脱を余儀なくされた。
3カ月以上も実戦から離れ、その間にバスケットボールをプレーできないことでフラストレーションを溜めていたと後に語ったザイオン。しかしデビュー戦では約18分のプレータイムでありながらも、22得点7リバウンド3アシストを叩き出し、さらにはその試合の最終クォーターにて連続17得点をマークするなど、鮮烈なデビューを飾った。その後も活躍を続け、今季は19試合に出場して、平均23.6得点6.8リバウンド2.2アシストを記録している。
今季の出場回数はケガの影響で多くはないが、それでも派手なスラムダンクや強烈なブロックショットなど、センセーショナルなパフォーマンスをザイオンは発揮してきた。もし開幕戦から健康体で試合に出場し続けていれば、彼が『ルーキー・オブ・ザ・イヤー』の受賞候補であった可能性は高い。しかし『NBA Together』に出演したザイオンは、今季のルーキー・オブ・ザ・イヤーの一番の候補は、メンフィス・グリズリーズのジャ・モラントであるという自身の見解を明らかにした。
ザイオンに続いて、ドラフトでは全体2位指名をされたモラントは、今季59試合に出場して平均17.6得点3.5リバウンド6.9アシストをマーク。完成度の高いハンドリングからトリッキーなドリブルを披露したと思えば、爆発的な身体能力を武器にダンクを叩き込むなど、すでに多くのハイライトシーンを残してきている。そんな彼をザイオンは、「ジャは僕にとって兄弟さ。彼はここまでルーキー・オブ・ザ・イヤーのために懸命に取り組んできて、高い評価を手にした。もし彼が受賞となれば、敬意を表する」とコメントしている。
しかしモラントの実力を認めた上で、「けれど競争者として、僕はすべてにおいて勝利を望んでいる」と、つづったザイオン。「ただ座って勝ちたくないなんて言いたくない。すべてにおいて勝利を手にしたい。だから僕の目標は自分のチームをプレーオフ進出へと導いて、願わくばルーキー・オブ・ザ・イヤーを受賞することだった」と、自身の胸の内を言葉にした。
キャリア1年目にして、すでに一定の評価を受けているモラント。対して今季のザイオンはシーズンに大きく出遅れる形にはなったものの、本人が語ったように、今後はさまざまな賞を勝ち取り、そしてペリカンズを勝利へと導いてくれるだろう。
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