2020.05.18

『ESPN』による“ジョーダン対レブロン”のファン投票結果はジョーダンの圧勝に

史上最強の選手として常に比較されるジョーダン(左)とレブロン(右)[写真]=Getty Images
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 5月18日(現地時間17日、日付は以下同)。現地メディア『ESPN』は、史上最強を意味する“G.O.A.T.”として議論が続くMJことマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)とレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)に関する世論調査の結果を発表した。

 ジョーダンが現役最後にプレーしたのは2002-03シーズン。レブロンは03年のドラフト1巡目全体1位指名でNBA入りしたため、公平にするべく、同メディアは18歳から34歳、35歳以上という2つのグループで計600人のファンを対象に投票を行ったのだが、結果はジョーダンが全17項目でレブロンを上回った。
※%=パーセント

■『ESPN』によるジョーダン対レブロンのファン投票結果
1.ファッションとしてより良いスニーカー:MJ(79%)、レブロン(21%)
2.コートでプレーするのにより良いスニーカー:MJ(77%)、レブロン(23%)
3.どちらかのゲームウィナーを選ぶなら?:MJ(76%)、レブロン(24%)
4.クラッチタイムについて:MJ(74%)、レブロン(26%)
5.観ていて目を見張るのはどっち?:MJ(74%)、レブロン(26%)
6.全体的に見て、ベターな選手は?:MJ(73%)、レブロン(27%)
7.より有能なオールラウンダーは?:MJ(71%)、レブロン(29%)
8.もし21点先取で1対1をしたら勝者は?:MJ(67%)、レブロン(33%)

9.チームを新たに作る際に選ぶのは?:MJ(66%)、レブロン(34%)
10.より有能なオフェンシブプレーヤーは?:MJ(65%)、レブロン(35%)
11.カッコいいのはどっち?:MJ(65%)、レブロン(35%)
12.一緒に飲むならどっち?:MJ(65%)、レブロン(35%)
13.チームメートとして選ぶならどっち?:MJ(63%)、レブロン(37%)
14.コート外でポジティブな影響を与えるのは?:MJ(62%)、レブロン(38%)
15.より有能なディフェンダーはどっち?:MJ(59%)、レブロン(41%)
16.より良いパサーは?:MJ(59%)、レブロン(41%)
17.安心してパスするのは?:MJ(57%)、レブロン(43%)

バスケットボールを超越し、世界中の人々へ影響を与える2人のスーパースター

 この投票結果は決して“レブロンがダメな選手”と言っているのではなく、あくまで「ジョーダンと比べたらどっちがいいか?」というファンの意見をまとめたもの。NBA選手のシグニチャーモデルのスニーカーとして史上最大の売り上げを記録している「エア ジョーダン」シリーズと、現在17作目まで発売されているレブロン シリーズには大きな差があるのは仕方ないところ。

「エア ジョーダン」シリーズの人気は健在。現役選手の中にも多くのファンがいる[写真]=Getty Images

 ただ、オールラウンダーとして、オフェンシブプレーヤーとして、ディフェンダーとして、いずれもジョーダンがレブロンを上回る結果に。これらの結果は、ブルズが最後に優勝した1997-98シーズンを追跡した『ザ・ラストダンス』というドキュメンタリーが影響しているのかもしれない。

 もっとも、両者は異なるキャラクターの持ち主であり、投票結果のなかには「どちらかと言えばジョーダン」と回答したファンもいるだろう。選手たちの中にも「ジョーダン派」と「レブロン派」がいるのも事実。あくまで「現時点ではジョーダンが上」という結果になったと受け取るべきだろう。

 レブロンは17日、新型コロナウイルスの影響で卒業式を行うことができなかった高校生たちのために『Graduate Together: America Honors the High School Class of 2020』というバーチャル卒業式を約1時間に渡って行った。『ABC』や『CBS』、『Fox』、『NBC』をはじめ、SNSでもライブ配信され、アメリカにいる300万人以上の卒業生たちを祝福することになったと『NBA.com』が報じている。

高校生たちのためにバーチャル卒業式を行ったレブロン[写真]=Getty Images

「皆さんが本当の卒業式をしたかったことは知っています。それにあなたたちが高校最後のすばらしい1年間を過ごしたかったことも分かっています。ですが、あなたたちは地域コミュニティーの安全と、健康のために犠牲を払ったということです」。

 2018年夏に故郷オハイオ州アクロンへ『I Promise School』という公立校を設立するなどレブロンはまさにアスリートを超える存在として活動しており、卒業式を前に語った言葉からも、レブロンという男が多大な影響力を与える存在であることが分かるはず。

 今後もジョーダンとレブロンによる“G.O.A.T.論”は続くだろう。だが両者はバスケットボールを超越した存在であり、世界中の人々へ影響を与えている選手であることに変わりはない。

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